聖護院胡瓜
聖護院胡瓜(しょうごいんきゅうり)は、黒イボ系のキュウリです。
京野菜としては、同じ京都の愛宕郡聖護院(現:左京区聖護院)
で育成された聖護院ダイコンや聖護院カブの方が知名度が高いですが、
キュウリもとてもおいしくおすすめです。
現在は白イボ系のキュウリが主流なのに対し、
聖護院胡瓜は黒イボ系だというのも魅力の1つです。
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枝成り王子
枝成り王子は、「家庭菜園のプリンス」という
キャッチコピーのついている家庭菜園向けのキュウリの品種です。
支柱を立てての栽培も、地這いさせての栽培にも適しているので、
家庭でも作りやすく、とてもおいしいキュウリです。
■枝成り王子の特徴
・病気に強い
キュウリ栽培の悩みと言えば、やはり病気です。
特にキュウリは、べと病、うどんこ病、褐斑病になりやすい作物ですが、
枝成り王子はこれらに強い耐性があり、無農薬栽培も可能とされている品種です。
また、ウィルスによる急性萎凋症(葉枯れ病)にも耐病性を発揮します。
・環境に強い
寒さ、暑さに強く、つる持ちが良いので、春から秋まで長く栽培できます。
また、支柱栽培、地這栽培、露地でもハウスでも栽培できるので、
環境に問わない栽培が可能です。
・形良くおいしいキュウリ
揃いが良く、とても見た目の良いキュウリです。
歯切れ、食感にも優れているので品質は極上で、
売り物にもなるほどのおいしいキュウリを自宅でも味わえます。
・たくさん収穫できる
程良い節成り性、枝の発生も良く、とても丈夫なので、
安定した着果が得られ、おいしいキュウリが長く収穫できます。
浅漬けもおいしいです
■枝成り王子の栽培のコツ
・栽培スケジュール
夏の露地栽培の場合、5月上旬に種まきし、
6月下旬~9月下旬頃まで収穫できます。
真夏の8月まきもできますが、その場合、
9月中旬~10月下旬頃までが収穫期となり、
春まきよりも収量が低くなります。
・種まきの注意点
キュウリの種は深くまきすぎると、発芽が悪くなります。
種まきした後は苗キャップを使い、適量の水分と地温を保ちつつ、発芽を促します。
苗キャップは新聞紙で覆うことで代用ができますが、
水分が多すぎても発芽が悪くなってしまうので、
その後の水やりの量に気をつけてください。
乾燥しやすい畑では、敷きワラを利用するのもおすすめです。
・肥料
生育が良い品種なので、堆肥、元肥、追肥、
それぞれ肥料は多めに施し、肥料切れが起こらないように充分注意します。
ぴっくる太郎
ぴっくる太郎は、株式会社 埼玉原種育成会(SGI)の品種です。
OS交配「ぴっくる太郎」は、小指~親指ほどのサイズしかない
小さな小さなキュウリで、ミニキュウリの中でも特に小さいサイズです。
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千羽キュウリ
千羽(せんば)キュウリは、白イボのあるブルームタイプのキュウリです。
ナカハラのタネから出ているこのキュウリは、定番中の定番として、
家庭菜園や農家の方など、幅広く親しまれている夏秋キュウリの品種です。
■千羽(白イボ・グリーン胡瓜)の特徴
・キュウリの語源
千羽キュウリは、「グリーン胡瓜」と説明書きがあるように、
緑色が濃く、とても鮮やかなキュウリです。
しかし、「キュウリ」という名前の語源は、「黄瓜」(きうり)にあります。
これは、キュウリを収穫せずに完熟させると約30センチほどの大きさになり、
皮が緑色から徐々に黄色くなることに由来しています。
しかし、完熟した黄色いキュウリは味が良くないため、
早どりしたものが、今、私たちが食べているキュウリです。
・白イボ系キュウリ
千羽キュウリは、白イボ系キュウリと呼ばれるタイプに属します。
この白イボ系キュウリは市場の90パーセントを占める主流であり、
イボの先端が白く、苦味が少なく、とても食べやすいキュウリです。
キュウリには、黒イボ系と呼ばれるキュウリもありますが、
白イボ系キュウリと比較して皮が硬く、
やや苦味があるので、あまり生産されていません。
・病気や暑さに強い豊産種
千羽キュウリは、暑さ、うどんこ病やべと病など、
病気に強い品種なので、たくさんの収穫が見込めます。
果実の揃いも良く、秀品率高いので、家庭菜園にとてもおすすめです。
■千羽(白イボ・グリーン胡瓜)の栽培のコツ
・肥料切れに注意する
耐暑性、耐病性があることに加えて、雌花率が高く、
多収性なので、肥料が不足しがちです。
しっかりと追肥を行い、肥料が切れないように注意しましょう。
・収穫適期サイズ
千羽キュウリは、果実の長さが約21~22センチ、
重さが約100グラムが収穫の適期です。
色ツヤが良く、形の良いキュウリがたくさんなります。
やや早どりを心がけ、大きく育てないようにするのが長く収穫するコツです。
プチット
プチットは、株式会社 ときわ研究場のイボなしミニキュウリの品種です。
このときわ研究場は、昭和32年に白イボキュウリ「ときわ」を育成し、
全国に普及した後、キュウリを専門に研究・育成してきた会社です。
ときわ研究場では、プロの農家さんがハウスなどの大型資材を用いて
栽培できる品種と特別な資材を用いず、
家庭でも簡単に育てることのできる品種を分けてそれぞれ育成しているので、
プロの方にも一般の方にも支持を得ています。
今回紹介するプチットは、暑さにも病気にも強いミニキュウリで、
家庭菜園でも育てやすい人気品種です。
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