聖護院胡瓜
聖護院胡瓜(しょうごいんきゅうり)は、黒イボ系のキュウリです。
京野菜としては、同じ京都の愛宕郡聖護院(現:左京区聖護院)
で育成された聖護院ダイコンや聖護院カブの方が知名度が高いですが、
キュウリもとてもおいしくおすすめです。
現在は白イボ系のキュウリが主流なのに対し、
聖護院胡瓜は黒イボ系だというのも魅力の1つです。
この聖護院胡瓜の種子は、タキイ種苗店の
「京都ゆかりの厳選野菜」シリーズです。
タキイ種苗店では、創業180年を記念して
「京都ゆかりの厳選野菜」を新発売しました。
大芹川ナスや伏見唐辛子などさまざまな京野菜を家庭菜園でも育てられるよう、
作出したもので、とても人気があります。
第二弾も発売予定だそうですから、とても楽しみです。
■聖護院胡瓜の特徴
・聖護院とは?
聖護院は、京都府京都市左京区聖護院中町に実際にある寺院の名前です。
聖護院胡瓜をはじめ、聖護院ダイコン、聖護院カブ、
和菓子の聖護院八つ橋などの”聖護院”とは、この寺院が由来であり、
このあたりが発祥の地です。
・白イボキュウリと黒イボキュウリの違い
白イボキュウリは、現在販売されているキュウリのほとんどを占めるキュウリです。
白いイボで、皮が柔らかく、とても歯切れの良いキュウリです。
黒イボキュウリは、元々は白イボキュウリよりも盛んにつくられていましたが、
現在は非常に珍しいタイプです。
皮が厚く、肉質が柔らかいのが特徴で、聖護院胡瓜もこの黒イボ系キュウリに属します。
■聖護院胡瓜の栽培のコツ
黒イボ系はかつて、春夏に収穫できるものとして人気がありましたが、
聖護院胡瓜は一般的な白イボキュウリ同様、夏秋に収穫できます。
露地栽培の場合、4月中旬頃に種まきし、5月中旬頃に定植、
6月上中旬頃から8月中下旬まで収穫できます。
また、6月中旬頃に種まきすれば、収穫期もずれ込み、
8月上旬~10月中下旬頃まで収穫することができます。
収穫適期サイズは、約25センチです。
なるべく早どりを心がけ、株に負担がかからないように育てていきましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方