[おばけキュウリになりました!]
キュウリは、夏野菜の中でも初期成育が早めなので、収穫開始も早いです。
最初のうちはツルの管理も比較的きちんとできていたので、
どこに実がついていて、どの実が収穫間近なのかもわかっていました。
ところが、7月に入って少し経った頃から、ツルの管理がうまくできなくなり、
気づけばツルの本数も、どれがどのツルかもわからない状態に。
全体的に見れば、葉も大きくてキレイです。
今年はありがたいことにウリハムシの発生が少なく、
被害がほとんど出ていません。
お天気が良い日も多く、気温があまり上がらないということもあり、
キュウリにとっては育ちやすい気候が続いていました。
そのおかげで、すくすくと育っているのはとても嬉しいことなのですが、
ちょっと気を抜いてしまい、いつの間にか手がつけられない状態になりました。
今回栽培している豊美2号という品種の特性がつかめなかったため、
節成りと仮定して育てたのも良くなかったのかもしれません。
節成りではないなとわかった頃には、もう繁茂している状態でした。
着果した実はキレイです
ツルは繁茂しているものの、雌花は思っていた以上についていて、
着果もそれなりにしています。
生長としては順調なので、
着果した実も数日のうちに大きくなっていくのがわかります。
栽培しているのは1株だけですが、
常時2本~3本は着果した状態で、スラリとした実がいくつもついています。
最初は少し曲がっている実も、肥大していく中でまっすぐになるものも多く、
しかも表面にはツヤがあって緑も濃いので、良いキュウリが収穫できます。
食味も良いですし、ツル性植物の栽培成績があまり良くない私でも、
これだけ生長して実もつけてくれるのですから、ありがたい品種です。
栽培期間を通して感じたのは、ちょうど良い草勢の強さです。
ツルの管理ができずに繁茂させてしまいましたが、これは私の経験不足で、
豊美2号の草勢が強すぎるというわけではありません。
おそらく、最初から性質の見極めがきちんとできていれば、
ツルがこんがらがることもなかったでしょう。
水や肥料を必要な時に与えるのは基本ですが、
何度かうっかり追肥を忘れていたこともありましたが、
なんとか持ちこたえてくれました。
ツルが伸びて葉もピンと張って元気な状態でいるのは、
キュウリにとってとても良い状態です。
けれど、栽培している側としては、ちょっと困ったことになることもあります。
それが、おばけキュウリです。
おばけキュウリとは、大きく育ちすぎたキュウリのことです。
キュウリは、若い実を収穫して食べるのが普通です。
収穫適期を過ぎると、どんどん実が大きくなって太くなります。
サイズが大きくなるだけなら良いのですが、
タネや皮が硬くなって食味が悪くなります。
ツルが繁茂していると、どこに実がついているのか把握しにくくなるため、
収穫が間に合わず、おばけキュウリの発生が多くなります。
画像は、上がおばけキュウリです。
画角から大きくはみ出しています。
ちなみに、下に置いてあるキュウリも、普通より少し大きめのサイズです。
それの何倍もあるおばけキュウリは、色こそ緑色であるものの、
触った感触が、普通のキュウリよりみずみずしさがなく、硬い印象です。
実はこのおばけキュウリ、栽培が終わるまで何度も発生させてしまったのです。
普通サイズのキュウリももちろん収穫していましたが、
見えない場所にできていた実が、気付いた時には遅く、巨大化していました。
もちろん、巨大化したキュウリも、調理方法によってはおいしく食べられます。
フレッシュな若い実とは違ったおいしさがありますが、
みずみずしさに欠けるので、生食には向きません。
次に栽培する時は、ツルの管理の手を抜かないように気を付けたいです。
*栽培と記事は、幸さん担当です。