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キュウリのつる割病とつる枯病、ちょっと混同しやすいですね
つる割病もウリ科の野菜で発病します。
名前は似ていますが、症状が違いますので見分け方は簡単です。
キュウリのつる割病の特徴と予防、薬剤などをご紹介します。
[キュウリ つる割病]
■つる割病の特徴
キュウリのつる割病は、高温時に発病しやすいです。
初めは株の片方の下葉が日中にしおれて、夜に回復するというのを繰り返します。
だんだんと上の葉に、もう片方の葉にも及び、全体がしおれます。
しおれを追うように萎れた葉の色が黄色になります。
キュウリの生育が極端に悪くなり、実のつきも悪くなります。
初めに萎れて黄色くなった葉は、枯死して、落ちます。
そのうちに茎の地際部から黄褐色に変色してヤニが出たり
茎が縦に割れて、白色や鮭肉色のカビが生えたりします。
トマトやナスの病気の萎ちょう病、半身萎ちょう病に症状が似ています。
土壌伝染性病害で、病原菌が土壌中に長期的に潜伏するというのは、
トマトなどに見られる青枯病と似ています。
またつる割病は、連作すると発病しやすくなり被害が大きくなります。
■つる割病の予防対策
連作を避ける、接ぎ木苗を使うことが一番の対策です。
また、用土の太陽熱消毒も有効です。
詳しくは、キュウリ 連作はの地植え栽培の部分をご覧ください。
またキュウリにチッソ成分が入っている肥料を、
多く与えすぎると、発病しやすくなります。
適切な量以上に、肥料を入れないようにしましょう。
植えつけた後すぐに農薬を7~10日間隔で2~3回、株元に与えたり、
石灰や完熟堆肥を使うことで発病を抑えることもできます。
■つる割病にかかったら?
つる割病は治療するのが難しい病害です。
つる割病にかかってしまったキュウリの株は取り除き、
畑の外で処分したり農薬を使う必要があります。
■有効な薬剤
農薬を使用する時は、付属している説明書や注意書きをよく読んで、
散布回数、希釈を守って使用するようにしましょう。
誤飲することがないよう、保管をしっかり行います。
・ベンレート水和剤
水で薄めて使うタイプの農薬です。
1000倍希釈で、散布して使います。
こちらは植え付けた後すぐに7~10日間隔で2~3回株元に与えて
つる割病が発病するのを抑えることができます。
・GFベンレート水和剤
こちらもベンレートと同じように使用してください。
つる割病は、これといった治療方法がないので
予防対策をしっかりするようすると安心です。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 苗の選び方
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方