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株元が多湿にならないよう気をつけます
つる枯病は、主にキュウリ、スイカ、カボチャ、マクワウリ、
メロンなど、ウリ科の植物が発病します。
キュウリでは代表的な病害と言えます。
つる枯病の特徴と予防対策をご紹介します。
[キュウリ つる枯病]
■つる枯病の特徴
キュウリの茎、葉、実など全体に発生します。特に茎の被害が多いです。
茎に発生すると、発生した場所より上が枯死するので被害が大きいです。
キュウリの茎の地際部や節の部分に発生しやすく、
茎の地際部は灰色から淡い黄褐色になります。
病気が進行すると、その部分が軟らかくなり、裂け目からヤニが出てきます。
乾くと、灰白色になります。
病気が進行すると、表面に黒い点があらわれ、つるはしおれて枯れてしまいます。
キュウリの葉には褐色で大きい不規則な形の斑点が出ます。
葉の縁の方から扇形に斑点が広がり、枯れてしまいます。
つる枯病は雨が多く、高温多湿だと発生しやすいですが、
キュウリでは低温の時期からも発生するので注意します。
発病し、枯れた葉や、土壌中の病原菌が、
雨などによる泥はねから、被害が拡大します。
風通しが良くなるよう密植、繁茂を避けます
■つる枯病の予防対策
ウリ科の連作は避けるようにします。
キュウリのを植えつけた後に、腐葉土を敷いたり、
敷きわらやマルチなどを敷き、泥はねを防ぐのが効果的です。
株元が多湿にならないように、通気を良くするようにします。
風通しの良い環境にするため密植せず、適度な株間をとります。
また、肥料は、多くなり過ぎないよう気をつけます。
梅雨など雨が続く時期に発生しやすいので、
6月以降は7~10日おきに農薬を散布して予防しましょう。
なお、農薬は、キュウリの株元の茎などにもかかるよう、散布します。
■つる枯病にかかったら?
発病の、ごく初期であれば、病斑部にトップジンMペーストを塗布します。
病気にかかった部分は清潔なハサミなどで取り除き、
病菌が残らないよう、畑の外で処分するのが望ましいです。
使用したハサミなどは、洗ってアルコールやライターなどで消毒します。
■有効な薬剤
農薬を使用する場合は、説明、注意書きをよく読み
回数、希釈を守って使用してください。
・トップジンMペースト
ペースト状の殺菌剤です。発病初期に塗布して使用します。
・トップジンM水和剤
水で薄めて使うタイプの農薬です。
1500~200倍に希釈して散布します。
・ベンレート水和剤・GFベンレート水和剤
ベンレートは予防にも効果的です。
6月以降に7~10日おきに散布してください。
2000~3000倍に希釈して散布します。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 苗の選び方