秋キュウリは、みずみずしくパリッとしてとても美味しいです
キュウリは夏野菜というイメージが強いですが、
実は秋にも栽培ができる野菜です。
その名も秋キュウリと呼ばれていますが、
夏に栽培するキュウリとは、品種が違うのでしょうか?
また、秋キュウリに適した品種とは、どのようなものなのでしょうか。
[秋キュウリ 品種]
■秋キュウリの長所
キュウリといえば、夏野菜の代表として、とても人気があります。
夏野菜の苗が出揃う5月上旬には、多数のキュウリ苗がお店に並びます。
けれど、実は秋キュウリの人気も、密かに高まっているのです。
秋キュウリ栽培では、どのような長所があるのでしょうか。
・秋においしいキュウリがとれる
キュウリは夏のものというイメージがありますが、
秋に収穫するキュウリも、実はとてもおいしいのです。
というのも、キュウリは暑さに弱いところがあるため、
真夏には草勢が落ち、調子を崩して枯れることも多くなります。
ところが、秋になって少し涼しくなってくると、
キュウリの草勢も安定し、再びおいしい実をつけるようになるのです。
夏に一度調子を崩したキュウリを、再び元気にするのは難しいことです。
そんな時にお勧めしたいのが、秋キュウリの栽培です。
5~6月頃に植え付ける夏キュウリと時期をずらして、
8月中旬以降に植え付けすると、秋キュウリの収穫が期待できます。
真夏の暑い時期に、体力が落ちた状態で実をつけさせるよりも、
秋の冷涼な気候の良い時期に実を付けさせた方が、
皮が薄くみずみずしい、パリッとした食味の良いキュウリが収穫できます。
・長く栽培が楽しめる
夏キュウリと秋キュウリを組み合わせることによって、
長くキュウリ栽培を楽しむことができ美味なキュウリを堪能できます。
真夏の気温が高いうちは、収穫が難しくなることも多いですが、
その分初夏と秋にたくさんのキュウリを収穫できます。
できるだけ長くキュウリ栽培を行いたい方や、
たくさんのキュウリを収穫したいという方、
草勢を落とさずに管理したい方などは、
夏キュウリと秋キュウリを組み合わせるのがお勧めです。
暑さと寒さに強い品種を選ぶのがコツです
■秋キュウリに向く品種の特徴
秋は真夏に比べて気温が下がり、意外とキュウリの栽培には適しています。
というのも、キュウリは夏野菜の中では暑さに弱く、
真夏を迎える頃には、栽培を終了することも多いのです。
そんな秋キュウリですが、おいしい秋キュウリを収穫するためには、
いくつかの必要な条件があります。
・暑さに強い
実際に実をつけるのは、真夏を過ぎた頃からになりますが、
種を播く時期や開花前の株を生長させる時期は、まだ気温が高いです。
そのため、ある程度暑さに強い品種の方が、秋栽培に適しています。
キュウリの苗が、ある程度の大きさに育てば、
その後は気温も少しずつ下がって、秋キュウリ栽培に適した気温になるので、
暑さに強く初期生育の良い品種を選びます。
・寒さに強い
夏を過ぎると、日ごとに気温が下がっていくのが分かります。
最初は朝夕が涼しくなって過ごしやすくなるので、人もキュウリも嬉しいですが、
気温が下がり続けていくと、キュウリにとっては生育が難しくなります。
キュウリは、寒さにあまり強くありません。
なので、寒さに弱い品種を秋キュウリとして育てると、
どうしても栽培期間が短くなってしまうのです。
秋キュウリをできるだけ長く楽しむためには、
暑さに強いことはもちろん、寒さにも強い品種を選ぶことが必要となります。
■秋キュウリ 品種
キュウリには意外とたくさんの品種が存在します。
その中でも、秋キュウリに適した品種をまとめましたので、
ぜひ参考にしてください。
・霜しらず秋どり胡瓜
秋どり胡瓜は、アタリヤ農園が販売している秋キュウリ品種です。
秋キュウリの中でも代表的な品種で、
ホームセンターなどでも種を見かけることが多いです。
秋どり胡瓜は「霜しらず」と種袋に書かれている通り、
寒さに強く、秋になって気温が下がってきても、長く栽培ができます。
・ずーっととれるキュウリ
ずーっととれるキュウリは、サカタのタネが出しているキュウリの品種です。
秋栽培専用の品種というわけではありませんが、暑さに強くスタミナもあるので、
一般的な夏の露地栽培の他に、秋キュウリとしての栽培も可能です。
・うま旨 秋穫祭きゅうり
うま旨 秋穫祭きゅうりは、タキイ種苗から出ているキュウリ品種です。
秋に収穫することで、歯ざわりの良いみずみずしいキュウリが楽しめます。
べと病やうどんこ病といった、
晩夏~秋にかけてかかりやすい病気にも強いので、安心して栽培できます。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方