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越冬するダンゴムシ、石や鉢の下にいることが多いので退治しておきましょう
キュウリを育てていると、思ってもみない被害にあうことがあります。
ダンゴムシも、その1つではないでしょうか。
ダンゴムシは、人間が育てている植物も食べてしまうことがあります。
キュウリ栽培中に起こる、ダンゴムシの被害の特徴や、予防対策などをまとめました。
[キュウリ ダンゴムシ]
■ダンゴムシの特徴
ダンゴムシは、日本のどこにでもいる虫です。
指でつついたりといった、ちょっとした刺激で丸くなるため、ダンゴムシと呼ばれています。
どこにでもいる虫なので、ガーデニングなどをやっていない方でも、知っているでしょう。
ダンゴムシは、たくさんの足で歩いて移動するため、
羽のあるガやハチのような俊敏な動きはありません。
体も小さいですし、触った時にこちらを攻撃することもなく、
むしろ丸まって自分の身を守るだけなので、一見すると無害です。
ダンゴムシが主に食べるのは、植物の柔らかい部分です。
葉や新芽、根などを食べますが、基本的には腐植寸前のものを食べることが多いです。
少し大きめの有機物を食べて細かくするため、分解の第一段階の役割を担うこともあります。
ところが、繁殖して数が多くなってくると、土の表面にあるものだけでは足りなくなり、
人間が育てている植物も食べてしまうことがあります。
キュウリ栽培では、地面に近い部分の葉や地表近くの根が狙われやすいです。
また、まだ苗が小さいうちは、生長点を食害することもありますし、
柔らかいツルをかじられることもあります。
葉を少しかじられる程度なら問題ありませんが、
根やツル、生長点を食べられてしまうと、生育に大きく影響します。
葉も、少しなら構いませんが、そこかしこの葉が食害にあってボロボロになると、
光合成ができずに株全体が弱りますし、生育不良にもなりやすいです。
また、葉や根がかじられると、傷がついた部分から病気に感染する可能性も高くなり危険です。
■ダンゴムシの伝染経路や伝染源
ダンゴムシは、どこにでもいる虫だからこそ、経路というもがはっきりしません。
よく見かける場所としては、枯れ葉や木くずなどの有機物があって、少し湿っているところです。
日の当たる場所より、日陰で少し湿気が高い場所の方が、ダンゴムシをよく見かけます。
また、鉢などを動かすと、たくさんのダンゴムシが身を隠していることもあります。
■ダンゴムシの予防対策
ダンゴムシを完全にブロックすることは難しいですが、
キュウリの近くに寄らないように工夫しておくと、被害が抑えられます。
まずは、ダンゴムシが好む環境を作らないことです。
キュウリの株元は風通しを良くし、湿気がこもらないようにしておきましょう。
枯れた葉や花ガラなどは、ダンゴムシが好んで食べるものです。
株元にそういった有機物があると、どうしてもダンゴムシを引き寄せやすくなります。
株元は風通し良くするとともに、ゴミなどが溜まらないようにしておきましょう。
また、忌避剤や誘引剤を、被害が出る前に使っておくのも良いでしょう。
誘引剤で有名なのは、デナポンという薬剤で、使い方も簡単です。
■ダンゴムシの被害にあったら
もしダンゴムシの被害が出たら、すでにダンゴムシがかなり増えている可能性が高いです。
市販されているスプレータイプの殺虫剤なども効果はありますが、
キュウリに影響が出る心配もあるでしょう。
その場合は、予防対策と同じく忌避剤や誘引剤を使用し、ダンゴムシの数を減らします。
キュウリの周りに、目視できるダンゴムシの数が多いなら、
その場で捕殺するという方法もあります。
ダンゴムシは夜行性のため、夕方以降に活動を始めます。
夕方に見回りをして、キュウリの株元近くにダンゴムシが丸まっているのを発見したら、
捕殺しておきます。
鉢やプランターで栽培している場合、鉢の下に隠れていることもあるので、
一度容器ごと動かしてみて、潜んでいるダンゴムシをチェックしておきましょう。
さらに、容器の下には、ナメクジなども潜んでいる場合があります。
どちらもキュウリの葉などを食害するので、見つけたら捕殺しておきます。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 苗の選び方
・キュウリ 地植えの育て方