NCU-224
NCU-224は、ナント交配(ナント種苗株式会社)の新品種です。
4月に数量限定で、「予告品種」として試験販売された新しい品種です。
NCU-224とまだ型番のような名前で販売されているものですが、
後々は、ナント交配の「なるなる」の後継品種として、品種名が付けられます。
[NCU-224]
■NCU-224の特徴
・ウィルス病の耐性
なるなるは、耐病性の高い品種としてとても人気がありますが、
残念ながら、ウィルス病への耐性はありませんでした。
NCU-224は、なるなるの耐病性はそのままに、
ウィルス病への耐性を付与することによって、さらに丈夫な品種になりました。
・なるなるのデメリット
なるなるは、果実の長さがやや短いのがデメリットとして挙げられていました。
また、側枝の発生が良い方ではなく、
生育後期の果実の成りが良くないことも短所の1つです。
NCU-224は、これらのデメリットを踏まえた品種改良がおこなわれた品種なので、
なるなるよりも側枝の発生が多く、生育後半までスタミナがもち、
収量もアップしています。
ナント種苗店のカタログにも「なるなるよりもっとなるなる!」、
というキャッチコピーが付けられています。
・果実サイズと味
果実の平均サイズはやや短いと言えど、そんなに変わりませんが、
なるなるの初期の果実と比べてNCU-224は大きく育ちます。
その差は、約1~2センチです。数字にすると小さい差ですが、
キュウリ1本当たりの1~2センチの差は凄く大きいものです。
歯切れが良く味が良いのは、なるなる同様です。
■NCU-224の栽培のコツ
・栽培が容易
なるなる同様、家庭菜園向けにつくられた品種なので、とても育てやすい品種です。
・雌花率
春(2~4月)まきの雌花率は、主枝50~60パーセント、側枝50~60パーセント。
夏まきの雌花率は主枝約20パーセント、側枝50~60パーセンチです。
・育て方
基本的に、「なるなる」の栽培方法に準じます。
肥料切れ、水切れに注意して育てましょう。