なるなる
なるなるは、ナント種苗株式会社より出ているキュウリの品種です。
2011年8月に行われた「第62回全日本野菜品種審査会」において、
1等特別賞に輝いた品種でもあります。
節成りキュウリ「なるなる」は、雌花の数が多く、
簡単にたくさん収穫できる品種で、家庭菜園にとてもおすすめです。
特徴と育て方のコツをご紹介します。
[なるなる]
■なるなるの特徴
・雌花着生率が高い
春まきの場合、70~80%、夏まきの場合でも40~50%と、
雌花の着生率が高い節成りキュウリです。
・病気に強い
うどんこ病、べと病に強く、病害虫防除の管理が簡単です。
・作型を問わない
ハウス栽培、トンネル栽培、露地栽培、抑制栽培と、幅広く適します。
・収穫適期サイズ
果実の収穫適期サイズは約20~21センチで、重さ100グラム。
濃い緑色で、イボが小さく、とても食べやすいです。
生食に向きますが、炒め物などの加熱調理をしてもおいしいキュウリです。
・子づるが伸びすぎない
子づるが伸びすぎないので、管理がとても楽です。
■なるなるの栽培のコツ
・栽培が容易
数あるキュウリの品種の中でも、特に栽培しやすい品種です。
肥料切れさえ注意すれば、家庭菜園初心者の方でも簡単に栽培でき、
収穫することができます。
・定植
育苗日数はやや少なく、本葉3~4枚の頃に若苗で定植させ、活着を早めます。
初期の生育を良くすることが、より良い収穫を得るコツです。
・摘芯、整枝
主枝の6~7節目までの雌花、側枝は早めに摘み取り、
肥料切れを起こさないようにします。
・摘葉
側枝の収穫が始まる頃になったら、少しずつ摘葉を行っていきます。
一度にたくさんの葉を摘み取るのではなく、
1日に2~3枚くらいを摘み取るのがコツです。
果実が見え隠れするくらいの混み具合になるように調整しましょう。
・追肥、水やり
追肥は、収穫開始と同時期頃から7日~10日に1回、
1株あたり化成肥料を約15グラム与えましょう。
また、この頃から追肥と同時に潅水も行っていきます。