赤毛瓜
赤毛瓜は別名モーウイ(モーウィ)ともいう、沖縄の黒イボキュウリです。
この赤毛瓜は、見た目こそ、良く知るキュウリとは異なりますが、
スミレ目ウリ科キュウリ属のれっきとしたキュウリです。
沖縄県の他、宮崎県でも栽培されている赤毛瓜は、
どんな特徴を持ち、どのような調理法で食べられているキュウリなのでしょうか?
[赤毛瓜]
■赤毛瓜の特徴
・果実
一般的なキュウリを想像すると、大きさにビックリします。
果実の長さは約20~30センチでやや長く、直径は約7~10センチと太いです。
重さもその分、ずっしりと感じられます。
約700グラムほどが適期の重さです。
果実の色は、薄い黄緑から、黄緑へ、その後、黄色くなってから、
オレンジに近い褐色に変わっていきます。
褐色になった頃が収穫の目安です。
・調理方法
キュウリと同じように生食もできますが、皮は硬いので剥いて食べます。
また、中の種子も硬く口に残るので白い果肉のみを食べるのが一般的です。
生食では、歯応えのある食感が楽しめますが、
赤毛瓜(モーウィ)の産地である沖縄県では加熱調理して食べることが多いです。
炒め物もシャキシャキ食感で美味しく食べられますが、
煮物も、味がしっかりと染みてとても美味しい料理に変身します。
■赤毛瓜の栽培のコツ
・栽培方法とスケジュール
沖縄での赤毛瓜の収穫は、7~8月が最も多くなりますが、
寒冷地、中間地ではそれぞれ、一般的なキュウリ栽培と同じようにして栽培します。
見た目はとても珍しい色、形をしていますが、
栽培方法に関してもとくに難しい点はなく、普通のキュウリ栽培に準じます。
・芯止め
本葉5~6枚の頃に芯止めし、側枝を3~4本伸ばします。
初期は整枝作業が必要になりますが、その後は放任でも大丈夫です。
・単為結果性
単為結果性は少ないので、受粉させてあげると確実に着果します。
・栽培のポイント
地這い栽培で育てる場合、土に接している部分と接していない部分で、
果実の色味が変わってしまうことがあります。
収穫前に果実の向きを変えて色ムラを防ぎましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方