キュウリを家庭菜園で育てる時、
スペースの問題から、同じ場所で栽培することが多くなりがちです
けれど、同じ場所でキュウリを育てると、
連作障害というものが出やすくなります。
キュウリは少なくとも、2年~3年ほど間隔をあけて栽培すると、
連作が出にくくなるといわれています。
では、キュウリの後作には、どのような野菜を育てると良いのでしょうか。
また、キュウリ以外の野菜でも、後作に向かないものがあるのでしょうか。
[キュウリ 後作]
■キュウリ 後作に向く野菜
キュウリの後にキュウリを避ければ、
その他は何の野菜でも良いというわけではありません。
実は、相性の良い野菜と悪い野菜があります。
無難な野菜をキュウリの後作として育てるよりも、
相性の良い野菜を後作として育てることで、メリットが生まれます。
トウモロコシの苗や種を植え、秋トウモロコシを栽培できます
キュウリの後作に良いとされているのは、
トウモロコシ・タマネギ・ホウレンソウです。
トウモロコシとホウレンソウは、意外と吸肥力の強い野菜です。
そのため、キュウリ栽培で中途半端に土に残った養分を、
吸い上げ、リセットしてくれます。
タマネギは、ニンニクやネギなどの仲間のため、
キュウリ栽培によって増える可能性のある、
害虫を遠ざけてくれる効果が期待できます。
キュウリは夏野菜の中では、早くから収獲できますが、
その分、早めに栽培が終わる野菜でもあります。
早めに栽培が終った場所には、トウモロコシの苗や種を植えて、
秋トウモロコシとして栽培しても良いでしょう。
また、気温が下がり始めるまでキュウリ栽培を続けたとしても、
タマネギ苗の植え付けや、ホウレンソウの種まきなら十分間に合います。
ホウレンソウは、キュウリ栽培で土に残った余計な養分を吸い上げます!
■キュウリ 後作に向かない野菜
キュウリ栽培の後作に向く野菜があれば、もちろん向かない野菜もあります。
キュウリの後にキュウリを連作するのが良くないのと同じように、
キュウリと同じウリ科の野菜も避ける必要があります。
キュウリは夏野菜のため、栽培が終った後すぐに栽培を始められる、
ウリ科の野菜というのは、ほとんどありません。
けれど、翌年の栽培計画を立てる時、前年にキュウリを栽培した場所には、
ウリ科野菜を避けて育てるようにします。
ウリ科野菜の連作は避けましょう
同じキュウリはもちろん、スイカ、メロン、ゴーヤ、ズッキーニやカボチャ、
ヘチマなどのウリ科植物は連作となります。
この他に、ダイコンやニンジンも、キュウリの後作として相性の悪い野菜です。
ダイコンもニンジンも、食べる部分が地下にできる根菜です。
キュウリ栽培中にセンチュウが増加すると、ダイコンやニンジンを栽培中に、
被害が発生する可能性があります。
また、キュウリ栽培で土に残った養分のせいで、
ダイコンやニンジンの根がよく育たず、可食部分が少なくなることもあります。
ダイコンも相性が悪いです
■輪作が難しい時は?
こういった、相性の良い野菜と悪い野菜を考慮しながら、
輪作できることが理想的です。
けれど、スペースが少なく、輪作するほどの場所がないこともあります。
その場合、土壌消毒を行い、コンパニオンプランツを利用すると良いでしょう。
できるだけ薬剤を使わずに栽培したいのであれば、
太陽光を使った熱消毒やコンパニオンプランツは、かなり効果的な方法です。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方