夏秋節成り
夏秋節成りは、節成り性の日本タイプのキュウリで、
育成元の株式会社 埼玉原種育成会(SGI)と、
販売元の株式会社 シード(SEED)がタッグを組んで発表した品種です。
■夏秋節成りの特徴
・病気に強い
キュウリ栽培のポイントは、病気の防除です。
特になりやすい病気として、うどんこ病、べと病がありますが、
夏秋節成りはこの2つの病気に強い耐病性をもち、とても育てやすい品種です。
通常の半分程度の消毒でも栽培ができるので、
減農薬栽培が可能となり、おいしく新鮮で安心・安全のキュウリが収穫できます。
・全天候型
全天候型とは、天候に左右されにくい性質の品種のことを指します。
キュウリは「夏野菜」として人気が高いですが、
近年の日本のジメジメとした暑さを得意とする品種は少ないです。
しかし、夏秋節成りは暑さにも強く、さまざまな土地で育てることができます。
・品質の良い果実
果実は濃い緑色をしていて、夏の日差しに当たると、ピカピカと美しく見えます。
果肉は歯切れが良く、みずみずしいおいしさがあり、
品質の良いキュウリが家庭でも簡単に育てられます。
また、他のキュウリの品種と比較して、夏秋節成りは糖度が高く、キ
ュウリ独特の青臭さや苦味が少なく、お子さんでも食べやすい味です。
・管理が容易
夏秋節成りは節間が短く、摘芯や誘引といった作業が非常に簡単です。
支柱を使った3本仕立てでの栽培はもちろんのこと、
地這い栽培でも育てることができるので、とても作りやすいです。
・多収性
各節に連続して果実がなるので、収穫初期から終わりまで、
たくさんのキュウリが収穫できます。
■夏秋節成りの栽培のコツ
・植え付け
若苗定植か、直まきがおすすめです。
キュウリはたくさんの肥料・水を必要とするので、
水もち、水はけが良く、元肥がきいた土地に植え付けましょう。
植え付け本数は、3.3平方メートルあたり5~6本が理想です。
・管理
側枝は下から3~4節を元から除去し、
それ以降は、長さ約25~30センチで摘芯します。
孫づるや伸びにくい枝はほぼ放任しても問題なく、
伸びたもののみ、適度な摘芯を行います。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方