秋どりキュウリ なる蔵
秋どりキュウリ なる蔵は、株式会社 トーホク(トーホク交配)のキュウリです。
この品種は、品種名からも分かる通り、夏まきして秋に収穫する秋どりキュウリです。
通常、キュウリは夏野菜なので春に種まきをスタートさせ、その後定植、
夏に収穫真っ盛りを迎えるスケジュールで栽培が行われます。
しかし、この秋どりキュウリ なる蔵は夏まき品種といって、
初夏に種まきを行い、夏の後半~秋口にかけて収穫ができる品種となっています。
家庭菜園ではスペースが限られてしまいますが、
春まきの品種と、夏まきの品種を組み合わせて少量ずつ栽培すると、
長く自宅でとれたキュウリを味わうことができ、おすすめです。
[秋どりキュウリ なる蔵]
■秋どりキュウリ なる蔵の特徴
・特性
秋どりキュウリということで、夏の高温期に強い性質をもった品種です。
病気にも強く、丈夫な株に育ちます。
・果実
果実は曲がりがなく、真っすぐな果実がたくさんなります。
スタミナのある品種なので、栽培期間が長くなっても丈夫で、秋どりに最適です。
・食味
夏野菜のとれる期間からは少しずれた収穫期間となりますが、
とてもみずみずしく、食味の良いキュウリがとれます。
■秋どりキュウリ なる蔵の栽培のコツ
・適作型
露地栽培に適した家庭菜園向けの品種です。
地這栽培に適した品種ではありますが、
支柱を使って栽培することも可能です。
栽培スペースを考えて畑を作っていきましょう。
・栽培スケジュール
冷涼地・中間地・暖地、どこでも栽培が可能です。
一番収穫期間の長い暖地での栽培スケジュールは、
6月下旬~8月下旬頃までに種まきし、一番遅い8月下旬の種まきの場合は、
11月いっぱいまで収穫できるスケジュールになっています。
非常に気温が高い中での栽培になるので、暑さ対策は必須ですが、
暑さに強く、生育が旺盛なので、収穫までもスピーディーです。
・種まき
ポットに2~3粒のタネをまいて、発芽後1本に間引きし、
本葉2~3枚で定植します。
・植え付け
定植前にしっかりと土づくりを行っておきましょう。
1平方メートルあたり、堆肥を3キロ、苦土石灰100グラム、
化成肥料を100グラム入れて良く耕しておきます。
畝幅は約2メートル、株間は50センチほどとって定植させます。
最初に伸びたつるの7~8節目までに開花した雌花、脇芽は、
早めに摘み取っておきます。
・定植時の注意点
株元には敷きわらや落ち葉などを敷いておくと、暑さや乾燥対策、
雑草防止、果実の汚れや果形の維持など、さまざまな効果が得られます。
・追肥
果実がなり始めたら、約30グラムずつ追肥を行います。
追肥は10日~14日に1回程度、こまめに与えることが大切です。
・奇形果の発生
秋どりキュウリ なる蔵はとても果実の形が安定した品種で、
曲がり果などは出にくい性質をもっています。
しかし、まれに短形果といって果実の短いキュウリがなる株ができます。
だいたい全体の3パーセント程度で発生してしまうものです。
食味にはとくに影響がないので、そのまま栽培を続けられ、美味しく食べられます。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方