優輝
優輝(ゆうき)は株式会社 久留米種苗園芸のキュウリの品種です。
とても丈夫で強健な性質のキュウリなので、
キュウリがかかりやすい病気になりにくく、減農薬も可能です。
また、さまざまな作型に適している点も魅力の1つです。
優輝の特徴と栽培のコツをご紹介します。
[優輝]
■優輝の特徴
・果実
果実の大きさは、約21センチできれいな円筒形をしています。
果実の揃いが良く、均等になりやすいです。
緑色の果実は色濃く、ピカピカとツヤが感じられます。
色ボケしにくいので、やや日数が経ってもとれたての色ツヤを維持しやすいです。
・食味
優輝(ゆうき)は、果肉がしっかりと締まっていて、皮がうすく、
野菜の甘みをしっかりと感じられるキュウリです。
みずみずしさも相まってとても食べやすく、味もしっかりしています。
・草姿
葉はやや肉厚で小さめです。
茎葉が立ち性なので、日を浴びやすく、繁茂しにくい草姿です。
樹勢も強めで、スタミナがあるのが特徴です。
成り始めが早い分、初期収量も高くなりやすいですが、
栽培後期までしっかり草勢が維持されるので、多収性が高いです。
初期~後期まで、収量や秀品率に波が少なく安定した収穫が行えます。
・耐病性
褐斑病に無類の耐病性があります。
他にも、灰色カビ病、べと病に強い品種なので、病気の予防の手間が省け、
省力的に栽培できます。
■優輝の栽培のコツ
・適作型
ハウス雨よけ栽培、抑制栽培、半促成栽培に最適な品種です。
・雌花着生率
3月~7月の種まきで、主枝に100パーセント、1果成りが基本です。
・水やりの注意点
キュウリ栽培において、水やりはとても重要なポイントです。
まず始めは、植え付け後、根が充分に活着するまでの水やりです。
活着はとにかくスピーディーにできるように促すことが大切です。
それまでの期間はこまめな水やりを行い、根の活着をサポートします。
植え付け後は、こまめに与えていた水やりをやや控えめにします。
乾燥下に置くと悪影響が出てしまうので、やや控えめにするのがポイントです。
ハウス内の湿度管理をしながら、やや抑えて生育を促します。
一番果がなり、無事収穫を迎えたら、次は果実肥大のための水やりを行います。
水をたっぷりと与えることで、果実肥大をサポートすることができます。
ただし、これまでやや水やりを抑え気味にしてきたため、
急に潅水量をふやすと、株がおどろいてしまうため、少しずつふやすのが理想です。
収量に合わせて、ふやすようなイメージです。
・仕立ての注意点
優輝(ゆうき)は、草勢の良い品種なので、8~10節目まではつりあげず、
地面に這わせるようにしてつるを伸ばしていきます。
こうすることで、栄養バランスがとれます。
・摘芯の注意点
側枝は、6~7節目くらいまで全て除去して全節1節で摘芯します。
短側枝は、ゆっくりと摘芯します。
・追肥の注意点
果実の肥大スピードが早めなので、肥料切れにならないよう、
こまめに追肥を行ってください。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方