大望1
大望1は、株式会社 ときわ研究所の夏秋栽培用品種です。
暑さに強く、強い耐病性をもった品種なので、露地栽培でも安定して収量が高く、
プロの農家の方々だけではなく、家庭菜園にもおすすめの品種です。
[大望1]
■大望1の特徴
・果実
果実の長さは約21センチほどになります。
まっすぐに良く伸び、キュウリの形が悪くなりにくい果揃いの良い品種です。
できた果実の色ツヤも良く、みずみずしさが見た目から伝わります。
たくさんのキュウリがぶらさがっている姿は、夏の暑い時期でも涼やかでとても和みます。
・草姿
大望1は茎がとても丈夫で太く、がっちりとした株に育ちます。
葉も肉厚で色濃く、葉柄が垂れにくい性質をもっています。
側枝の節間は中くらいで、全体的に強健な株に育つものの、
採光性に優れているので、混み合いにくく、太陽の光をめいいっぱい浴び、
ぐんぐんと生育します。
・収量性
大望1の最大の特徴は暑さに強いことです。
近年の日本の夏はとても暑く、家庭菜園においても、
暑さによる失敗をたびたび耳にします。
しかし、大望1は夏の高温、そして乾燥下においてもしおれにくく、
真夏でも草勢を維持することができます。
もちろん、適切な暑さ対策や適度な水やりを必要としますが、
最盛期を終えてもしっかりとした草姿を維持することができるので、
終盤でも多くのキュウリを収穫することができます。
最後までしっかりと収穫できるよう、追肥も忘れないようにしましょう。
・耐病性
大望1は暑さに強いだけでなく、病気にも強い品種として知られています。
耐病性をもっている病気は、うどんこ病とZYMV(ウィルス病)、
べと病の発生も少ないです。
完全無農薬とまではいかないかもしれませんが、
減農薬栽培にも適した品種です。
■大望1の栽培のコツ
・適作型
大望1は、露地栽培に適した夏秋栽培用の品種です。
ときわ研究所の品種は、露地栽培向け(夏秋栽培用品種)も多くありますが、
ハウス栽培向けの品種もたくさんあります。
ハウス栽培向けの品種をお探しの場合は、
ときわ研究所のハウス栽培向け品種の中から選ぶと良いです。
・種まきの適期
種まきは、4月下旬頃~8月中旬頃まで行えます。
一般的なのは、5月末頃までに種まきをする春まきのスケジュールですが、
秋口に収穫したい場合は時期をずらし、8月中旬頃に種まきを行いましょう。
また、8月中の種まきは暑さの心配があります。
いくら大望1が暑さに強いとは言え、日本の酷暑は厳しい生育環境です。
株元に敷き藁をするなどして、暑さ対策をしながら管理していきます。
・雌花着生率
主枝の雌花率は5月~6月の種まきで、40~50パーセントほどです。
7月~8月の暑い時期に差し掛かると、20~30パーセントほどにおちます。
そのため、やっぱり家庭菜園で栽培する場合や、
特別な理由がない場合は、春まきのスケジュールで栽培するのがおすすめです。
主枝、側枝ともに1果成りが中心で、連続着果性がやや高い品種です。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方