プロジェクトX
プロジェクトXは、ハウス栽培専用のキュウリの品種の1つで、
株式会社 ときわ研究場より出ています。
プロジェクトXと言いますと、多くの人が、昔放送されていた人気番組、
「プロジェクトX 挑戦者たち」を思い浮かべると思います。
数あるキュウリの中でも持久力に優れていて、
摘芯栽培にピッタリな品種、プロジェクトXについて詳しく紹介していきます。
[プロジェクトX]
■プロジェクトXの特徴
・果実
果実は、約21センチほどになります。
形は揃いが良く、円筒形になり、曲がり果や尻太・尻細果など、
不揃いな果実ができにくい、秀品率の高い品種です。
果肉はしっかりと締まっていて、歯切れが良く、
パリッとした食感を味わえます。
・草姿
葉は角型で、小葉で葉柄が立ち、全体的にスッキリとした株姿になりますが、
生育が良いので、摘葉せずに育てていると、葉同士が重なり合ってしまいます。
高温期でも、主枝の節間は間延びしにくいです。
・収量性
主枝の着果は程よく、肥大も安定しているので収穫初期でも、
多くの収穫が望めます。
栽培中盤~後期にかけても草勢が維持される、スタミナをもった品種なので、
高い収量と品質の良いものを得られます。
■プロジェクトXの栽培のコツ
・適作型
ハウス栽培専用のキュウリです。
・雌花着果率
主枝の雌花率は、7~8月の種まきで30~40パーセントほどです。
1月~2月の種まきになると、80~90パーセントほどにまであがります。
種まきの適期がほぼ1年中と長い品種なので、
雌花率も考えながら、栽培スタート時期を見極めると良いです。
側枝は連続性が高く、1~2果ずつなります。
・種まき
種まきの適期は、9月~翌年の8月までと非常に長く、
ほぼ周年にわたって種まきができます。
ハウス栽培専用品種ではありますが、
ほぼ1年中栽培スタートできるというのは、プロジェクトXの大きな魅力の1つです。
・定植
定植は、本葉3.5枚以上、4.5枚以内の苗を植え付けます。
若苗定植に適した品種もありますが、プロジェクトXの場合は、
しっかりと育ててから植え付けるのが理想です。
ただし、高温期は幼苗で定植させ、水分管理に気をつけましょう。
・定植後の注意点
定植より10日くらいは、最低気温16度くらいまでで管理します。
しっかりと根が活着した後も、14度以上はキープしましょう。
・栽培の注意点
プロジェクトXはとても生育が良く、やや過繁茂になりやすいです。
それだけ丈夫で強健という見方もありますが、日光が当たりにくくなれば、
とれるキュウリの本数や、できたキュウリの品質にも影響が出てくる可能性があります。
品質や収量が低下しないようにするため、摘葉を随時行い、
葉にしっかりと日の光が浴びられるような株姿を目指してください。
プロジェクトXのような草勢の強い品種は水やりや追肥が多すぎると、
より過繁茂になりやすいので、そちらも合わせて注意しながら行っていきます。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方