フリーダムハウス1号 C)農家の味方
フリーダムハウス1号は、サカタのタネから出ている人気品種「フリーダム」を、
ハウス栽培用に品種改良されたキュウリの品種です。
フリーダムシリーズはどれも、イボのないブルームレスタイプのキュウリとして人気で、
フリーダムハウス1号も、家庭菜園はもちろん、プロの農家の方々にも評価が高いです。
フリーダムハウス1号について、特徴や栽培のコツを詳しくまとめました。
[フリーダムハウス1号]
■フリーダムハウス1号の特徴
・果実
イボのないブルームレスタイプのキュウリで、長さは17~19センチです。
ツヤがあり、見た目も優れたキュウリです。
歯切れが良く、程良い野菜らしい甘味があるので食べやすく、
サラダやお漬物に適した品種です。
・草勢、株
草勢は強い方で、側枝や孫枝の発生も良く育てやすいです。
主枝の雌花率は11月の種まきで、約70~80パーセントです。
・耐病性
キュウリがなりやすいうどんこ病に強い耐病性をもっています。
■フリーダムハウス1号の栽培のコツ
・適作型
周年栽培できることで人気のフリーダムハウス1号ですが、
ハウス半促成栽培、ハウス促成栽培、ハウス雨除け栽培、
越冬栽培にとくに適しています。
・種まき
6~7センチほどの厚さのところに筋蒔きし、種の約3倍の覆土をします。
発芽が見られるまでは、地温28度前後を保てるようにしましょう。
・育苗
接ぎ木には、同じブルームレスタイプの台木を使います。
その後、9~10.5センチのポットに移植して育苗します。
夕方にはポットの土の表面が乾いている程度まで、水やりを抑えます。
・土作り
元肥は10アールあたり、窒素30キロ、リン酸35キロ、カリ30キロが基準です。
生育の良さと美味しさをキープするため、有機質肥料を主体にします。
完熟堆肥は、同じく10アールあたり2000キロ以内にします。
・定植
10.5センチポットに育苗した場合は、本葉3枚程度になったら定植します。
定植後は充分に水やりを行いますが、その後は根を伸ばすために、
控えめの潅水量とします。
・開花後の管理
1番花が咲いた頃を目安に水やりの回数を少し増やします。
追肥は1番果収穫前に1度、それ以降は7~8本のキュウリを収穫する度に、
1回与えるようにします。
生食がおいしいので、冷やし中華にも最高です
・収穫
フリーダムハウス1号は、長さ約18~19センチほどで収穫します。
大きくしすぎてしまうと、なり疲れを起こしてしまいます。
・整枝
株元から5節目までの子づるは、まだ小さいうちに摘み取ります。
7節目までの雌花も同様に全て摘み取ります。
親づるに関しては、支柱の高さに合わせて摘み取ります。
子づると孫づるは1節で、ひ孫以降のつるは草勢を見つつ3節くらいまでに摘みます。
・摘葉
フリーダムハウス1号は側枝の発生が旺盛なので、
整枝・摘葉を行わないと混み合い、日光不足に陥ってしまいます。
果実や生長点にきちんと日光が当たるように、適度な摘葉が必要です。
だいたい週に1~2回、1回あたり1~2枚が目安です。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方