ニャンさん
ニャンさんは、株式会社 埼玉原種育成会 OS交配のキュウリの品種です。
埼玉原種育成会は、キュウリ・メロンのウリの品種をつくっている専門の会社なので、
キュウリの品種の数も、非常に多くバラエティーに富んでいます。
ニャンさんは、その中でも、「世界の珍しいキュウリたち」というカテゴリーで、
東南アジアタイプのキュウリとしてつくられたやや太いキュウリの品種です。
常夏の国からやってきたニャンさんは、いったいどんなキュウリなのでしょうか?
ニャンさんの特徴と栽培のコツをご紹介します。
[ニャンさん]
■ニャンさんの特徴
・果実
円筒形をしている果実は、長さは約12~13センチと短く、
太さは、一般的のキュウリの倍程度あります。
見た目はキュウリというよりは、ウリに近いイメージです。
イボがあり、やや白い縞模様のようなものが入ります。
一般的なキュウリよりも短い長さで収穫することとなるので、
とり遅れには気を付けましょう。
・食味
見た目は普通のキュウリとは異なりますが、みずみずしさがあり、
歯応えが感じられて、食感も含め、とても美味しいキュウリです。
・特性
節成性が強く、雌花率は70~80パーセントです。
草勢も強く、元気で丈夫な株に育ちます。
また、病害虫に強いので、減農薬栽培も可能です。
ウィルス病や褐斑病、べと病に耐病性をもっています。
猫さんはニャンさんに興味津々
■ニャンさんの栽培のコツ
・栽培方法
一般的なキュウリ栽培と同じ方法で栽培できます。
露地栽培では、5月~8月頃までが種まきの適期です。
4月中旬頃に種まきした場合は、5月中旬に定植させ、
6月~9月中旬頃まで長く収穫を楽しむことができます。
もともと病気に強い品種なので、自根栽培も接木栽培もどちらもできます。
接木にするときは、ゆうゆう一輝黒タイプやウルトラ南瓜がおすすめです。
・摘芯
地面から約30センチくらいまでの側枝と雌花は摘み取ります。
その上は、1~2節で摘芯します。
草勢は強い品種ですが、生育があまり良くないと感じた際は、
子づる上段、孫づる以降は摘芯を控えて、草勢の回復を先にはかりましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方