アグニ
アグニは、うどんこ病と褐斑病にかかりにくいキュウリの耐病性品種です。
キュウリを多く育成する種苗メーカーである”ときわ研究所”の品種なので、
育てやすく、品質の良いキュウリを栽培したい方におすすめです。
とても草勢の良い品種なので、丈夫で安定した株に育てることができます。
詳しい栽培方法や特徴についてまとめました。
[アグニ]
■アグニの特徴
・果実
果実の大きさは、約22センチほどです。
ツヤやテリが感じられ、見るからに新鮮なキュウリをたくさんとることができます。
キュウリの色合いもハッキリとした濃いグリーンで、とても美味しそうです。
・草姿
他のキュウリの品種と比較しても草勢はとても強く、子枝・孫枝ともに、
安定して伸びます。
葉は濃い緑色で、中~大の葉になり、太陽の光を浴びやすい草姿です。
管理作業も行いやすい草姿なので、手間もかからず、作業の時短につながります。
・収量性
果実の肥大がスムーズで、栽培の中盤以降が本領発揮する頃合いです。
中後半にかけて多収が見込めるので、とり遅れに注意しましょう。
また、アグニは割と低温にも強い品種です。
低温下においても順調に果実の肥大が見られるので、初期でも安定しています。
・耐病性
うどんこ病と褐斑病には強い耐病性をもった品種です。
また、べと病にも比較的強いです。
キュウリ栽培というと、うどんこ病・褐斑病・べと病にかかりやすく、
予防や防除、対策が必須です。
そういったキュウリがかかりやすい病気を網羅できているのは安心できるポイントです。
そのおかげで、薬剤の散布を減らすことができるので、作業も時短できますし、
株自体も元気よく、栽培後半まで安定して収穫が行えます。
■アグニの栽培のコツ
・種まきの適期
種まきの適期は、1月~4月頃です。
・雌花着生率
主枝の雌花率は1月以降の種まきで、60~70パーセントになります。
各節、1つずつ果実がなる”1果成り”が主となります。
・定植の適期
根が活着しないうちに低温にあたると生育に大きく影響するので、
無理のないスケジュールで植え付けを行います。
寒冷地では、3月下旬~4月末頃までの植え付けが理想で、
関東と関東以西では、2月中下旬~4月中旬頃までの植え付けを目指します。
ホットキャップを使用するなど、少々加温してあげると、
より生育が促進されます。
・生育初期の注意点
活着までは十分に水やりを行いますが、活着後は控えて育てます。
しかし、ここで乾燥してしまうとやはり生育に影響が出てしまうので、
適度に水やりを行います。
・主枝摘芯後からの注意点
子枝は1~2節止めを基本としますが、樹勢が低下したときは、
放任して伸ばし、樹勢の回復に努めます。
混み合うようならば、摘葉や一部の先端を摘芯して太陽の光が浴びられるようにします。
・収穫最盛期の注意点
徐々に気温があがると、キュウリの収量もあがってきます。
果実の肥大に水分や肥料分を使うので、追肥や水やりを積極的に行いましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方