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水切れで弱った葉が、そのまま元に戻らず落葉することがあります
キュウリの葉は生長するにしたがい大きく立派なものになります。
その葉がしおれたり、黄色くなったりした後、落ちることがあります。
あまりたくさんの葉が落ちてしまうと、
光合成できる場所が減り、株が弱っていってしまいます。
キュウリの葉が枯れてしまうのには、いくつか原因があります。
原因によっては、すぐに対処すれば解決するケースもあるので、
何が原因なのかを突き止めましょう。
[キュウリ 葉が枯れる落ちる]
■キュウリ 葉が枯れる落ちる
1.生理的な落葉
キュウリは生長してつるが伸びて背が高くなってくると、
不要になった葉を枯らすようになります。
葉は、キュウリにとってとても大切な器官なので、
枯れ落ちるとびっくりしてしますが、生理的な落葉は問題ありません。
苗を植え付ける頃には残っていた双葉は、
しばらくするとたいていの場合は枯れてしまいます。
双葉の上から伸びる本葉も、
だいたい5節か6節くらいまでは枯れると思っておきましょう。
生理的な落葉の場合は、落葉するスピードがあまり早くありません。
特に病斑や害虫が見られないのに、
黄変して枯れかけている葉を見つけたら、取り除きます。
株元の葉を取り除くことで、風通しも良くなりますし、
泥の跳ね返りによる病気の感染を防ぐことにもつながります。
2.水切れしている
キュウリがつける実は、ほとんどが水分でできています。
その上、大きな葉からは毎日たくさんの水を蒸散させます。
そのため、キュウリを元気に育て、実をたくさん収穫しようと思うと、
たくさんの水を与える必要が出てきます。
水が不足して水切れになると、つるや葉を維持するための、
水分が足りず、しおれてしまいます。
短時間の水切れを起こしても、すぐに枯れてしまうわけではありません。
その後、適切な水やりを続ければ、また生育を始めるようになります。
ただ、水切れを起こした時に弱った葉が、
そのまま元に戻り切れずに落葉することがあります。
また、何度も水切れを起こすと、カサカサに乾燥して落葉する葉が増えます。
葉が落ちるだけでなく、つるまで乾燥してしまうこともあるので、
できる限りは水切れを起こさないようにすると生育が良くなります。
特に鉢やプランターの場合は、地植えよりも水切れが起きやすい状態です。
毎朝必ず土の状態を確認し、乾いていたら水を与えます。
また、夕方にも土の状態をチェックし、乾燥していれば夕方も水を与えます。
ワラでマルチをするだけで、水切れしにくく病虫害が減ります
3.根詰まりしている
キュウリが育って大きくなってくると、それだけ根も生長して広がっていきます。
地植えであれば、土があるだけ根を広げることができるので、
根詰まりを起こすことはあまりありません。
ところが、鉢やプランターなどの容器栽培をしている時は、
生育が良すぎたり容器が小さくて根詰まりを起こすことがあります。
根が育つ場所がなくなると、生育不良となって地上部に影響が出始めます。
その影響の一つが、落葉です。
さらに、容器の中が根でいっぱいになってしまい、
水分をうまく吸いあげることができなくなってしまいます。
毎日水を朝夕与えていても、根が水を吸うことができなければ、
水切れと同じような症状が出るようになります。
キュウリは長くつるの伸ばす分、根もよく張るので、
最初から大きめの容器(10号くらい)に植え付けるのがコツです。
根が生き生きと伸びれば、葉もつるも元気に伸びることができます。
病気にかかっている場合も落葉します
4.病気・害虫によるもの
葉を害虫によって食害されたり、病気におかされたりすると、
葉の色が悪くなって落葉します。
病気は、うどんこ病やべと病など、葉に病斑が出るような病気は、
病斑が広がっていくとともに葉が黄変し、落葉することが多いです。
1枚の葉に症状が出ている状態であれば、その葉を摘んで処分することで、
症状がおさまる場合もあるため、異変がないかをよく見る必要があります。
ウリハムシの食害には気をつけます
害虫の場合は、ウリハムシによる大きな食害の他、アブラムシやハダニなど、
吸汁系の害虫がつくことでも、葉が弱って落葉します。
ウリハムシは葉を丸くかじるのですぐ分かります。
アブラムシやハダニなどの吸汁系の害虫は、葉の裏側にいることが多いです。
病害虫は、風通しの悪さや過湿、過乾燥などによって発生することが多いです。
不要な葉が取り除き、伸びてきたつるは整理して風通しを良くしておきます。
また、時々葉の裏側にも水をかけることで、乾燥を和らげることができます。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 苗の選び方
・キュウリ 地植えの育て方