キュウリ 草勢の見方

キュウリの育て方.com

キュウリの育て方。摘芯、ネット・支柱立て、収穫のコツ!

ホーム » キュウリ栽培Q&A » キュウリ 草勢の見方

キュウリ 草勢の見方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

所要時間 約 10分

スポンサードリンク


キュウリは株間を40~50㎝あけると元気に育ちます

 

 

キュウリの苗を準備し、植え付けが済んでそろそろつるが伸びてきた頃、
自分が育てているキュウリが、きちんと育っているのかどうか、気になる方は多いでしょう。

 

キュウリの草勢がきちんとコントロールされているかどうかは、
キュウリの株を観察すれば分かります。

 

キュウリの草勢がちょうど良い時、強い時、弱い時の特徴をまとめました。

 

[キュウリ 草勢の見方]

 

 

■キュウリ 草勢の見方

 

キュウリの草勢は、つるの太さや葉の色や大きさ、
花の大きさなどで見ることができます。

 

まずは、きちんとコントロールされて育っている、
ちょうど良い草勢の特徴をチェックしましょう。

 

◎ちょうど良い草勢の特徴
・開花している雌花から生長点まで
キュウリはつるを伸ばしながら、葉の付け根部分に花芽をつけます。
キュウリは雌花と雄花が分かれて咲くタイプの植物です。

 

最上段で咲いている雌花から、生長点までの長さや葉の枚数によって、
草勢を見ることができます。

 

ちょうど良い草勢であれば、開花中の雌花から生長点までは、だいたい50cmほどです。
葉の枚数でいえば、5枚~6枚が展開しているのが理想的です。

 

・生長点付近の葉
生長点に近い部分の葉は、最もその時の栄養状態が見える場所です。
生長点付近の葉につやがあり、つるもしっかりとしているのであれば、
栄養状態はバッチリです。

 

・葉柄の角度
つるの節ごとに葉がつきますが、その葉がどれくらいの角度になっているかも、
草勢の目安になります。

 

ちょうど良い草勢であれば、葉とつるをつないでいる葉柄と呼ばれる軸が、
つるに対して45度くらいの角度で、斜め上向きに伸びています。

 

 

巻きひげが太くて張りがあり、雌花が斜め上を向いているのが良い状態です

 

 

・巻きひげの状態
キュウリは中心となるつるを伸ばしなら生長しますが、
長く伸びたつるを固定するために、巻きひげを発生させます。

 

この巻きひげも、草勢の目安となります。
巻きひげは太くて張りがあり、ピンと伸びているものが良い状態です。

 

・雌花の状態
育てているキュウリの株が充実しているか、肥料状態が良いかどうかは、
雌花の状態を見ることでも、知ることができます。

 

雌花の花色が鮮やかな黄色で、斜め上を向いて咲いている状態がベストです。

 

 

■キュウリ 草勢が強い時

 

キュウリの草勢が強い時、一見すると調子が良さそうに見えるので、少し厄介です。
調子よく生長している状態を見ると、丈夫に育っているなと感じますが、
草勢の強さによっては、その後に急激に調子を崩したり、着果率が悪くなります。

 

 

葉色が濃く葉が大きく丸いのは草勢が強い状態です

 

 

◎草勢が強い時の特徴
・葉色が濃い
草勢が強い時によく見られる特徴の1つに、葉色が濃いというものがあります。

葉は目につきやすいので、草勢診断の時には目安にしやすい部分です。

通常よりも葉色がやたらと濃い時は、肥料過多によって、草勢が強くなっています。

 

・つるが太い
つるが太すぎる時も、肥料過多によって草勢が強くなっている時です。
特に窒素は、つるや葉を大きく生長させる効果のある肥料成分のため、
窒素過多になると、つるが太くなりやすいです。

 

・葉が丸い
キュウリの葉には、切れ込みが入ります。
ところが、草勢が強くなっている株では、葉の切れ込みがなく、
全体的に丸みを帯びた形になります。

 

・葉につやがあり垂れている
生長点付近の葉は、まだ新しいのでつやがある状態が良いですが、
時間が経つと徐々につやがなくなります。

 

完全に展開してから時間が経っているのに、いつまでたってもつやがなくならず、
しかも葉柄が下向きになっているために、葉が垂れている状態になることがあります。
この状態の株は、草勢が強いです。

 

 

花が大きすぎるのも、肥料が効き過ぎです

 

 

・花が大きい
花が大きいと、良い実ができそうに見えますが、大きすぎるのも考え物です。
花が大きすぎるということは、それだけ肥料が効いているということです。

肥料が効きすぎていると、どうしてもつるボケとなりやすく、収量が落ちます。

 

◎草勢が強い時の対処法
・追肥を遅らせる
肥料過多によって草勢が強くなっている場合は、追肥のタイミングを遅らせることで、
今残っている肥料を使わせることができます。

また、追肥の時の肥料の量や濃度を確認し、あらためるのも重要です。

 

・摘葉する
キュウリは葉に光を受けることにより、光合成をします。
光合成をすることで養分を作るのですが、草勢が強いということは、
養分が有り余っているという状態です。

 

株に残っている養分を使わせ、新しく作られる養分を減らすため、摘葉をしましょう。
実の生育に影響がないよう、下葉から摘葉し、様子を見ます。

ただし、摘葉しすぎると株が弱るので、摘葉の枚数には注意します。

 

・遅めに収穫する
キュウリは若どりが基本ですが、少し大きめになるまで育てて収穫することで、
余っている養分を使わせることができます。

 

規格の決まったサイズを収穫したい場合は不利ですが、家庭菜園であれば、
多少実が大きくなっても問題ではありません。

 

 

■キュウリ 草勢が弱い時

 

キュウリの草勢が弱まっている状態で放っておくと、どんどん調子を悪くし、
ついには枯れてしまうこともあります。

草勢が弱いと、病害虫の被害も出やすくなるので、サインを見逃さないようにしましょう。

 

 

葉色が薄く全体に元気がありません

 

 

◎草勢が弱い時の特徴
・葉色が薄い
肥料が足りていない時などは、葉色が薄くなりやすいです。
通常の葉色を覚えておき、薄くなった時にすぐ気付けるようにします。

 

・葉が小さい
大きな葉を作るほどの養分がなく、葉が小さくなってしまった状態です。

 

・雌花が小さい
株全体が貧弱なため、そこで咲く雌花も小さく弱々しいものになります。

 

・生長点の葉が小さい
生長点付近の葉が小さく、勢いの感じられないものは、草勢が弱いです。

 

・巻きひげが弱々しい
株を支えるための巻きひげも、草勢が弱いと貧弱になります。
先端がぐにゃぐにゃと曲がっていたり、黄化することもあります。

 

 

葉が弱々しく張りがありません

 

 

・最上段の雌花から生長点までの葉が少ない
ちょうど良い草勢の時とは違い、最上段の雌花から生長点までにある、
葉の枚数が少ない場合は、草勢が弱い時です。

 

◎草勢が弱い時の対処法
・水を与える
キュウリの草勢が弱まる原因の1つに、水分不足があります。
キュウリは思っているよりも、水分を欲しがります。
土が乾いていると感じたら、たっぷり与えるようにしましょう。

 

・肥料を与える
肥料不足によって草勢が弱まっている時は、追肥の時期を早めると良いでしょう。
状態が悪い時は、葉面散布も効果的です。

 

ただし、根が肥料焼けを起こしたことで、調子を崩している場合もあるので、
肥料が足りていない場合にのみ、追肥を行います。

 

・実を小さめで収獲する
実があまり大きくなるまで放っておくと、余計な体力を消耗します。
品種にもよりますが、18cmほどになればおいしく食べられるので、
その長さを基準に早めの収穫を心がけましょう。

 

■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方



スポンサードリンク

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気の記事!

管理人=片岡静
お問い合わせはここからお願いします
カテゴリー
スポンサードリンク

最近の投稿

リンク集
人気の投稿とページ
収穫 ピクルス エノキ エビ 四葉キュウリ キュウリ 家庭菜園 サラダ キュウリボート もやし 育て方 食べられる プランター キュウリ栽培 ナムル ツナ 整枝作業 遅まき スープ 雨降り キムチ炒め おすすめ品種 ミニキュウリ 品種 水やり コツ キュウリ苗 秋キュウリ まぜ寿司
ランキング