ときわGT-Ⅱ
ときわGT-Ⅱは、株式会社ときわ研究場の台木用品種です。
発根力が高いので、根張りが良く、草勢の維持と収量性が高まります。
周年栽培に適した台木ですので、幅広い作型に適しているのも魅力の1つです。
台木品種「ときわGT-Ⅱ」について、詳しく紹介していきます。
[ときわGT-Ⅱ]
■ときわGT-Ⅱの特徴
・草姿
種の大きさは、他のキュウリ品種や台木品種と比べて中間くらいです。
発芽揃いが良いので、育苗しやすいです。
子葉は濃い緑色をしていてやや厚みがあり、
葉そのものも丈夫に感じられます。
胚軸も太いので、接ぎ木しやすく、
しっかりと根が張った状態で、育苗ができます。
ハウス抑制栽培では、芯焼けや葉焼けといった症状が起こりやすいですが、
ときわGT-Ⅱは深くまで根が伸びるので、そういった症状が少ないです。
・収量性
接ぎ木の方法にもいろいろあります。
ときわGT-Ⅱは呼び接ぎはもちろん、断根挿し接ぎにも適しています。
とにかく発根力が良いので根のまわりが早く、スタミナがあります。
栽培後期になっても草勢が維持でき、収量性・秀品率が高いので、
プロの農家の方や直売所向けなど、販売にも適している台木品種です。
その発根力の高さは生育初期にも助かります。
活着がスムーズなので、同じときわ研究場から出ている「ときわパワーZ2」と比べても、
同じくらい地上部に見える見た目の生育や収穫はじめが早くなります。
・耐病性
ときわGT-Ⅱはうどんこ病に耐病性をもっています。
キュウリはうどんこ病にかかりやすい作物ですので、
育苗中はとくに注意が必要ですが、ときわGT-Ⅱは心配が軽減されます。
■ときわGT-Ⅱの栽培のコツ
・作型
越冬栽培、促成栽培、半促成栽培、ハウス抑制栽培、
露地栽培と幅広い作型に適しています。
とくに低温下での栽培や長期にわたっての栽培に適しています。
・種まきの適期
ときわGT-Ⅱは周年栽培が可能ですが、最も適した種まきの時期は、
1月~12月頃です。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方