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キュウリの種をセルトレイで育てています
キュウリを種から育てるには、種まきの前に、
おおよその植え付け日(定植日)を決める必要があります。
◎植え付け日の決め方は、
・寒冷地では「霜にやられない」「地温が15度を確保できる時期」を選びます。
・暖地、中間地では「地温が15度を確保できる時期」を選ぶようにします。
◎定植日は、
・寒冷地であれば5月中旬から5月下旬、
・暖地、中間地であれば5月上旬のゴールデンウィーク付近が適しています。
キュウリをハウスで栽培する際には、
上記の月日から更にマイナス20日ほどの計算で良いです。
植え付け日のおおよその目安をつけておきましょう。
*キュウリを種から育てるのは温度管理がやや難しいです。
を初めて育てる方には、接ぎ木苗を使うことをお勧めします。
>>キュウリ 苗の選び方
[キュウリ 種からの育て方 ]
1.播種日=種まき日を決める
キュウリの発芽適温は、25~30度、
育苗の最低温度は8度、最高温度は35度とされています。
種まき日は、定植から育苗日数(種から植え付けできる苗に育つまで)を、
さかのぼって決めます。
地植え栽培、プランター栽培とも、30~35日になります。
キュウリの本葉が2枚~3枚出たくらいが定植時期に適します。
2.播種=種まき適期
・加温育苗の場合……3月中~下旬
・無加温育苗の場合…4月中~下旬
・直まきの場合…………5月下旬~7月上旬
ポリポットとセルトレイ
3.播種=種まきに必要な道具
・黒ポリポットかセルトレイ
あまり小さいものだと根づまりが早いので、
セルトレイは50穴のもの、黒ポリポットは12cm鉢(4号ポット)が良いでしょう。
・育苗用の土
ホームセンターで売っているもので良いです。
ポットで育苗しているようす
4.播種=種まき
ポットやセルトレイに土を入れます。
この時に全体に詰め込むのではなく、
上から土を入れて表面をならして、地面にトントンと軽く落とします。
軽く用土が、詰まったところで、また上から土を入れます。
ポットやセルトレイの中央付近に軽く穴を開けて、
種を2~3粒まき、土をしっかり被せます。
キュウリは、とくに低温だと嫌光性なので、
土をやや厚めに被せるようにします。
*種には好光性(こうこうせい)と嫌光性(けんこうせい)という種類があります。
好光性種子は、種から発芽するまでに光があると発芽が良くなります。
逆に嫌光性種子は光が当たらないほうが発芽が促されます。
また、この中間のタイプの種もあります。
嫌光性種子の場合は土をやや多めにかけておく必要があります。
最後に水をあげます。
セルトレイの底から水がしたたってくるまで与えてください。
キュウリの双葉
5.水やり
1週間程度で芽が出てきます。
発芽するまでは用土が乾き過ぎないように、
また種が流れないようにやさしく水やりをします。
育苗中期になってくると葉が大きくなり土の乾きが早くなるので、
晴れの日であれば毎日、曇りの日や雨の日は2日に1回くらい、
の割合で水を与えるようにします。
6.間引き
ポットに幾粒かの種をまいた場合は、発芽したら間引きをします。
生育の一番良い芽を選び、あとは間引きします。
残す芽の根元を指で軽く押さえて、ほかの芽を抜くようにします。
難しいようなら、地際をハサミで切る方法でも大丈夫です。
本葉2~3枚に生長したら苗を植え付けます
7.定植
育苗日数約30~35日、本葉2~3枚の苗で、
ポット全体に白っぽく太い根が張った苗を選び定植します。
定植数日前から外気に徐々に慣らしておくと、
生育が安定して良くなります。
◎加温
キュウリの種の発芽適温は25~30度くらいです。
種まきの頃に、まだ20度に満たないときは室内で管理します。
昼間は日当たりの良い窓辺で、夜は窓から離しておきます。
この時、暗い場所に移動するか、容器の中に入れて、
暗い環境を作ってあげるようにします。
加温の方法は、簡単な方法はビニールをかぶせたり、
発泡スチロールの箱に入れることです。
温度が足りない、正確な温度管理をしたい場合は、
各社から販売されている育苗器や加温器を使用すると便利です。
>>キュウリの種と苗を各種見てみる
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方