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キュウリ 炭そ病の初期症状の斑点
炭そ病(炭疽病)の発生時期は春から秋と長く、
多くのウリ科に発病し高温多湿条件で発病しやすいです。
病原菌は、水で伝染しますので、
特に、雨が続いた時期に多発しやすく地植え栽培に多く見られます。
水に溶けて、水滴とともに飛散しますので、泥はねでも感染します。
[キュウリ 炭そ病]
■炭そ病の特徴
主に葉に発生しますが、その他の部位にも発生します。
発生する場所によって少し症状が違います。
葉には、黄褐色の丸い斑点ができます。
斑点の中央部分は破れやすくなります。
茎などにも黄褐色の細長い斑点ができて凹んだり割れたりします。
キュウリの果実には、楕円形でくぼんだ黄褐色の斑点が出ます。
マルチで泥はねを防ぎ、密植させずに風通しを良くすると丈夫に育ちます
■炭そ病の予防対策
雨などによって感染しますので、雨よけ栽培をしたり
泥はねを防ぐために、敷きわらやマルチを敷いて、防ぎましょう。
統計的にも、雨よけ、ハウス栽培では被害が少ないです。
多湿でも発生しやすいので、密植、繁茂を避けて、風通しを良くしてください。
■炭そ病にかかったら?
発病した葉、茎、実などはすぐに取り除き、畑の外で処分します。
使用したハサミなどの道具は、殺菌したり洗うようにしてください。
発病した部分を放置していると、被害が増えてしまいます。
発病初期であれば、薬剤散布で拡散を防ぐことができるので、農薬を散布します。
■有効な薬剤
農薬は、希釈や回数を守らないと薬害が出ることもあるので
必ず説明書をよく読んで、希釈、回数を守って使用するようにします。
・モスピラン・トップジンMスプレー
スプレー剤で売っており、一番手軽です。
そのまま使用できます。
散布可能回数は3回以内です。
その他説明書を良く読み、散布してください。
・トップジンM水和剤
こちらは水で薄めて使うタイプのものです。
1500倍~2000倍に希釈し、散布可能回数は5回以内です。
・ベンレート水和剤、GFベンレート水和剤
2000倍~3000倍に希釈し、散布可能回数は3回以内です。
・トップジンMゾル、家庭園芸用トップジンMゾル
1000倍以内の希釈で、5回以内で散布してください。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 苗の選び方