勇翔
勇翔は、株式会社埼玉原種育成会のハウス栽培用のキュウリの品種です。
2018年の9月に発表されたばかりのまだ、新しいキュウリです。
うどんこ病と褐斑病、べと病に強い品種として注目されています。
勇翔の特徴と栽培のコツをご紹介します。
[勇翔]
■勇翔の特徴
・勇翔
勇翔は、「ゆうしょう」と読む、OS交配のキュウリの品種で、
S-21Aという名称がついています。
・草姿、草勢
側枝の発生が確実で、孫枝以降はやや短い節間の枝がゆっくり発生して、
果実の肥大がスムーズかつ草姿もスッキリとした印象になります。
・果実
果実の色は鮮やかなツヤのある緑色です。
100グラムあたり、約21センチくらいのサイズが収穫適期の大きさです。
首元からお尻まで形の良いものがとれるというのも魅力です。
ヤケ果の発生も短く、秀品率が高いです。
・耐病性
うどんこ病と褐斑病、それぞれに強い性質をもっています。
また、この2つほどではありませんが、べと病にも強く、
病気が心配な方にもおすすめです。
勇翔 C)埼玉原種育成会
■勇翔の栽培のコツ
・適作型
ハウス栽培向けにつくられた品種です。
7月~翌年3月まきです。
摘芯栽培、つる下ろし栽培に向いています。
・雌花率
主枝の着果率は、7~9月の定植で、約40~50パーセント、
10~3月の定植で、70~80パーセントです。
・栽培の注意点
栽培方法は、一般的なハウスのキュウリ栽培方法と同じです。
徒長させずに、旺盛に生育できるように肥培管理を行います。
とくに果実の肥大が早く、初期から安定して多収なので、
追肥をしっかりと行い、肥料切れにならないように注意します。
また、すぐに大きくなってしまうのでとり遅れのリスクが高まります。
定期的に観察を行い、適期を逃さないようにしましょう。
・台木選び
ブルームレス台木は、OS交配ゆうゆう一輝(黒タイプ)、
オールスター一輝、FGY、RK-3に適しています。
プルーム台木の場合は、ウルトラ9B南瓜、クロダネBLACK21に適しています。
夏秋抑制越冬栽培の場合は、ウルトラ9b南瓜、
春作、早熟栽培の場合は、クロダネBLACK21がおすすめです。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方