たくさん存在するキュウリの品種の中でも、名前の通り、
とても丈夫な品種で、多くの収穫が見込めます。
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相模半白節成
■相模半白節成の特徴
・華南型の黒イボのキュウリの品種です。
・茎は太く強勢で、節間はやや短い品種です。
・果長は18cm程度で、太めで短形の半白キュウリです。
・果形は整いやすく、クズ果の発生の少ない品種です。
*販売業者名:タキイ
■相模半白節成の栽培のコツ
・ハウス半促成栽培、トンネル栽培、露地早熟栽培に向いてます。
・草勢が強いので本葉4~5枚で定植するようにしましょう。
・生育中期以降は過繁茂にならないよう、整枝・摘葉をこまめに行いましょう。
・乾燥のし過ぎとアブラムシに注意しましょう。
■相模半白節成の適作型
・ハウス半促成栽培型
播種時期は1月上旬~2月下旬、
定植はハウスで2月中旬~3月末、
収穫期は3月中旬~4月下旬にスタートし、
6月末~7月末くらいまで収穫できます。
・トンネル栽培型
播種時期は、暖地では3月中旬~冷涼地では4月中上旬、
定植は、暖地では4月中旬~冷涼地では5月中旬にし、
定植後半月程トンネル栽培します。
収穫期は、暖地では5月下旬~冷涼地では6月下旬にスタートし、
8月上旬くらいまで収穫できます。
・露地・早熟栽培型
播種時期は4月上旬~5月上旬、
定植は5月上旬~6月上旬、
収穫期は6月上旬~7月上旬にスタートし、
8月上旬~8月中旬くらいまで収穫できます。
■相模半白節成のお勧めの食べ方
・ヘタに近い首の部分に苦みがある場合があります。
苦みがあるときは、「板ずり」するとおいしくなります。
・浅漬け、糠漬けやサラダにするとパリッとおいしいです。
南極1号
■南極1号の特徴
・南極1号(なんきょくいちごう)は、
キュウリ専門の育種会社ときわ研究場が作った品種です。
・トンネル栽培、雨よけ栽培、作期前進栽培、普通露地栽培、抑制露地栽培、
といった幅広い栽培方法に対応できる品種です。
・日本全国の露地栽培の産地を制覇した実績のある品種です。
・初心者よりも、どちらかというと農家向けの品種です。
・南極1号は、高品質で多収量の品種です。
・葉は濃い緑でやや角味がある形、茎は太くなる品種です。
・各節に1~2個の実をつけます。側枝は節成りに実をつけ、ときには成り戻りもする品種です。
・果実はすらりとした円筒形になり、色は濃緑色でつやつやしています。
・高温・乾燥等の条件でも果実の色が薄くなりにくい品種です。
・南極1号は、果実が20㎝を超えた長さになったら収穫します。
・低温や日照不足気味の条件下でも実が大きくなりやすい品種です。
*販売業者名:株式会社ときわ研究場
■南極1号の栽培のコツ
・南極1号の播種は2月下旬~8月下旬です。
・どの作付栽培型でも、強健な苗を選んで育てます。
・防虫と生育を促す目的のために、播種と同時に育苗袋で覆い、根の活着を促進させます。
・夏場の乾燥や水分不足は果実の曲がる原因になります。株の様子や天候を見つつ水やりを行います。
■南極1号の適作型
・暖地・中間地のトンネル・雨よけ栽培型
播種時期は2月中旬~4月中旬、収穫期は4月中旬にスタートし、
8月中旬くらいまで収穫が見込めます。
・暖地・中間地の前進露地栽培型
播種時期は3月初旬~5月下旬、収穫期は5月初旬にスタートし、
8月末くらいまで収穫が見込めます。
・暖地・中間地の普通露地栽培型
播種時期は5月初旬~6月下旬、収穫期は7月初旬にスタートし、
9月末くらいまで収穫が見込めます。
・暖地・中間地の抑制露地栽培型
播種時期は7月中旬~8月中旬、収穫期は8月中旬にスタートし、
11月末くらいまで収穫が見込めます。
・東北・冷涼地のトンネル・雨よけ栽培型
播種時期は3月中旬~5月中旬、収穫期は5月中旬にスタートし、
8月中旬くらいまで収穫が見込めます。
・東北・冷涼地の前進露地栽培型
播種時期は4月初旬~5月中旬、収穫期は6月初旬にスタートし、
10月中旬くらいまで収穫が見込めます。
・東北・冷涼地の普通露地栽培型
播種時期は4月下旬~5月下旬、収穫期は7月初めにスタートし、
10月中旬くらいまで収穫が見込めます。
・東北・冷涼地の抑制露地栽培型
播種時期は5月中旬~6月中旬、収穫期は8月中旬にスタートし、
10月中旬くらいまで収穫が見込めます。
冷やし中華、冷麺、冷し汁に抜群のキュウリです
■南極1号のお勧めの食べ方
・しゃきしゃきした食感やみずみずしさを活かして、サラダや浅漬けに。
南極1号は、果実の水分が多いので、浅漬けの漬けダレは、
濃いめに作るか多めに作って漬けるとおいしくなります。
・細切りにして、冷やし中華、そうめん、棒棒鶏、生春巻きのトッピング具材に。
・蛇腹切りにして、和風・中華風の浅漬けにしてもおいしいです。
・南極1号は果皮が鮮やかな濃緑色なので、ぬか漬けにもおすすめです。
・郷土料理の冷汁(ひやじる)は、キュウリってこういう風にも食べられるのか!
と新たな発見がある調理法です。一度お試しください。