たくさん存在するキュウリの品種の中でも、名前の通り、
とても丈夫な品種で、多くの収穫が見込めます。
[強健豊作]
■強健豊作の特徴
・耐病性に優れている
キュウリを栽培する上で一番気を付けなければいけないのが、病気です。
キュウリは、べと病やうどんこ病に侵されやすい野菜ですが、
強健豊作は、この2つの病気に大変強い性質をもっています。
・生育力に優れている
屋外での生育力を3年間調査し、家庭菜園に適した品種として発売された品種なので、
側枝も旺盛に伸び、初夏から初秋まで、安定した収穫が見込めます。
・手間が掛からない
生育力、耐病性に優れているので、栽培難易度が低く、
はじめてキュウリ栽培をする方にもおすすめできる品種です。
強健豊作は、「とび成り品種」ですが、主枝着果性が約30パーセントと、
他の品種にくらべて高く、バランス良く実ります。
整枝しなくとも、実りが良く、収量も多くなります。
*とび成り品種とは、雌花が飛び飛びについて、
果実になるタイプのキュウリのことです。
■強健豊作の栽培のコツ
・土作り
植え付け2~3週間前に、ウリ科を連作していない場所に、
堆肥を1平方メートルあたり2キロ、
苦土石灰を100グラムを混ぜ、良く耕しておきます。
1週間前になったら、配合肥料を入れ、幅約60センチ、高さ20センチほどの畝を作り、
マルチフィルムで保護します。
・植え付け
4月上中旬頃から植え付けの適期に入っていきますが、
まだ、気温が十分に上がりきらないこともあるので、
防風・防寒対策をしておくと安心です。
また、植え付けの段階で、仮支柱も立てておきます。
露地栽培の場合は、株間を約50センチほど取り、支柱を立てネットを張ります。
つるは、ぐんぐん勢いよく伸びていくので、
1週間に一度ほど、誘引をして茎葉が折れないようにします。
コンテナや、プランターを使用する場合は、20リットル以上の大きい鉢を用い、
一株ずつ、植えていきます。
・追肥
約15日に1度、配合肥料を1平方メートルあたり30グラム入れます。
・整枝
整枝しなくとも良く実る強健豊作ですが、整枝すれば、より収穫が望めます。
始めの5節程度までに出てくる雌花、側枝は摘み取り、
その後は、葉を1~2枚残すようにして先端を摘み取り、芯を止めます。
また、古くなった葉は順次摘み取ることで、株の疲れを軽減できます。
・水やり
キュウリは乾燥に弱いので、しっかりと水を与えてください。
とくに、雨の当たりにくい場所でのコンテナ栽培は、
より乾燥しやすいので注意が必要です。
・収穫
強健豊作は、約23~25センチくらいの大きさが、収穫の適期です。
株を疲れさせないために、最初と2番目につく実だけ若獲りし、
それ以降は、上記のサイズを目安に順次収穫します。
放っておくと、ヘチマのような太くて大きい成熟果になってしまいます。
美味しいキュウリを収穫するためにも、早め早めの収穫を心がけましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方