近成ときわ
近成(ちかなり)ときわは、株式会社タカヤマシードのキュウリの品種です。
近成シリーズには、近成夏山東(ちかなりなつさんとう)や、
近成夏四葉(ちかなりなつすうよう)があり、どれも、人気があります。
近成ときわの特徴や栽培のコツについて、ご紹介します。
■近成ときわの特徴
・側枝の発生が良い
近成夏四葉と比べて、側枝の発生の良い品種です。
そのため、着果力に優れていて、主枝には雌花が3~4節、
連続で着生し、果実がなります。
従来の”ときわ”と比べて、かなり収量性に長けていて、
種まきできる期間も長いのが特徴です。
・果実
果実の大きさは、約22センチほどで、キュウリとしては平均的です。
イボの目立たない、少ない品種で、色も鮮やかできれいです。
果実の揃いも良く、秀品率の高い品種なので、
家庭菜園でも、販売できるような上質な仕上がりになります。
美味しい冷やし中華は、美味しい近成ときわで
■近成ときわの栽培のコツ
・地這い栽培にも適している
近成ときわは、一般的な1本仕立て、3本仕立てといった、
支柱を使った立体栽培にも適しています。
さらに地面に這わせて育てる、地這い栽培にも適している品種です。
地這いさせるため、畑はその分広く場所をとってしまいますが、
支柱を立てなくても良く、半ば放任で育てることができるので、
省力栽培につながります。
週末のみ家庭菜園を楽しみたいといった、
忙しい方の趣味としても最適なキュウリの品種です。
・種まきの適期
種まきは、4月の頭頃から8月の頭まで行えます。
最適期は、4月初旬頃~5月の初旬頃です。
中間地にて、5月の初旬に種をまくとすると、
植え付けは6月の初旬となり、その後、7月の上旬すぎから、
9月の中旬頃まで収穫することができます。
・栽培のポイント
水はけが良く、肥料分に富んだ土地で栽培してください。
高温期は、乾燥の影響を受けやすいので、敷き藁を敷くなどして、
乾燥防止と地温の低下を図ってください。
・誘引
本葉6~7枚のところで摘芯して、側枝の発生を促します。
地這い栽培の場合は、幅約2メートル、株間約60センチほどに、
広がるように栽培します。
一粒キュウリ プチキュー、実は1~2センチで愛らしい♪
一粒キュウリ プチキューは、タキイ種苗のキュウリ品種です。
プチキューは、一口サイズのミニキュウリです。
ミニキュウリと言えば、約10センチほどの長さがありますが、
プチキューはさらに小さい約1~2センチの一口サイズです。
見た目はスイカのような模様に、たまご型のまんまるキュウリで、
ちょっと変わっていますが、やや酸味のある美味しいキュウリです。
■一粒キュウリ プチキューの特徴
・一株でたくさんとれる
プチキューは、一株あたり約200個のキュウリが収穫できます。
家庭菜園で普通のキュウリを育てる場合、
一株あたり30本とれれば充分とされているので、
小さいとは言え、たくさんとれることが分かります。
・形と味
普通のキュウリとは程遠い外見をしています。
まるでスイカのような模様と、やや縦に長い丸いフォルム、
良く見るキュウリとは同じものに思えません。
味は、程よい酸味のある品種で食味は良く、
サラダの他、ピクルスなどにもおすすめです。
とても可愛らしく、華やかなキュウリですので、
パーティーメニューに加えると子供も喜びそうです。
・グリーンカーテンにおすすめ
プチキューは、小さい実をつけますが、
とても生育が良く、つるも葉もぐんぐん伸びていきます。
そのため、グリーンカーテンにおすすめです。
ヘチマはなかなか美味しく調理できないし、
ゴーヤも消費するのが大変と思っている人も多いです。
そんな方にもおすすめなのが、
プチキューを利用したグリーンカーテンです。
■一粒キュウリ プチキューの栽培のコツ
・植え付け
キュウリの根は、あまり下には伸びず、
横に伸びていくので、肥料は浅めに広げてください。
充分に暖かくなったら、植え付けです。
根鉢を崩さないように丁寧に植え付け、水を与えます。
株間は、約30センチほどです。
やや茎が細く折れやすいので、
植えつけたらすぐに支柱を立ててください。
・誘引
つるを支柱に絡ませて誘引します。
草勢が強い品種なので、ほぼ放任で育てることができます。
グリーンカーテンに利用する場合は、
主枝は摘芯しないで伸ばしていきます。
・収穫
約2センチほどの未熟果を収穫します。
収穫が遅れると水っぽくなり、美味しさが損なわれます。
おいしんぼ
おいしんぼは、株式会社久留米原種育成会のキュウリです。
同じ、久留米原種育成会の家庭菜園向けの品種には、
イボのないピカきゅうという品種がありますが、おいしんぼは、
真逆でイボの多い、四葉系(すうようけい)のキュウリです。
見た目はゴツゴツとしていて、インパクトがありますが、
とても、食味に優れています。
詳しい特徴や、栽培のコツについて、まとめました。
もろきゅうやサラダで、まず味わってみてください
■おいしんぼの特徴
・ブルームキュウリ
ブルームキュウリとは、昔ながらのイボイボのキュウリのことです。
見た目はゴツゴツとしていて、市販されているイボのあるキュウリより、
硬く、正直美味しそうには見えないイメージがあります。
しかし実際は、パリッとした歯切れの良い食感が味わえる、
とても食味に優れたキュウリです。
・家庭菜園でも栽培しやすい
おいしんぼは、さまざまな病気にも強く、
家庭菜園向けにつくられたキュウリの品種なので、
栽培難易度が低く、家庭でも、簡単に栽培できるキュウリです。
糠漬けなど漬け物にすると滋味が感じられます
■おいしんぼの栽培のコツ
・春まき
春まきの場合、種まきの適期は、4月中旬~6月上旬です。
4月中旬頃はまだ、気温が安定しない地域も多いので、
寒の戻りや、花冷えが完全になくなった頃の種まきがおすすめです。
定植は、5月上旬~6月下旬頃となり、
6月中旬~8月末くらいまで、収穫することができます。
・夏まき
夏まきの場合、種まきの適期は、6月上旬~7月中旬です。
この時期は、梅雨時期に差し掛かりますので、
種まきのタイミングを見計らうのが少し難しいかも知れません。
しかし、同時に収穫期もずらすことができるので、
秋口まで、おいしい家庭菜園でとれたおいしんぼを味わえます。
定植は6月下旬~7月下旬となり、
7月中旬~9月末くらいまで収穫することができます。
・収穫適期サイズ
おいしんぼの果実の長さは、約22~24センチとやや長めです。
しかし、前日に20センチくらいだったキュウリが、
一気に5センチほど伸びてしまうこともあるため、とり遅れに注意です。