キュウリ 育て方

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キュウリの育て方。摘芯、ネット・支柱立て、収穫のコツ!

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キュウリ 実が枯れる

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kyuri

キュウリの雌花が咲きました!

 

 

キュウリの苗を植えて、だんだんと大きく育ってきた頃、
葉の付け根に雌花を見つけると、とても嬉しいです!

 

ところが、なぜか雌花が咲いた後、キュウリの実が大きくならず、
収穫する前に枯れてしまうことがあります。

 

これは栽培前半でも後半でも起こる可能性のある症状です。
実が大きくならなければ、当然収穫もできません。

原因と突き止め、早めに対処するようにしましょう。

 

 

■キュウリ 実が枯れる

 

1. 株が弱い
植え付け直後の苗など、まだあまりツルも伸びていない時期の株だと、
株自体がまだまだ幼く、実を育てるだけの力がありません。

 

そんな時期に実をつけさせても、
キュウリは実を育てず、株を大きくすることを優先します。

 

株が小さいうちは、無理に実をつけさせても、
株が弱るだけなので、あまりお勧めはできません。

 

5節~6節くらまでは、雌花がついても手で摘み取り、
実ができないようにしておきましょう。

 

それよりも上の節でも、摘芯が済んでいない場合などは、
実が枯れて落ちることがあります。

 

親づるの摘芯も済み、生育に勢いがあるにも関わらず、
実が小さいままで育たない場合は、他の原因が考えられます。

 

2. 水・肥料不足

キュウリを元気に育てるためには、適切な量の水と肥料が不可欠です。
水切れをよく起こしていたり、元肥のみで追肥をしていなかったりすると、
実を育てるための養分や水分が足りずに、小さいまま枯れてしまいます。

 

水切れの場合は、葉がしんなりしてくるのでよくわかります。
その後、水を与えて葉が元気になっても、
葉の縁が焼けたようになっていたり、落葉する場合もあります。

 

追肥を定期的に行っているのであれば、肥料不足ではない可能性もあります。
葉の色が全体的に薄かったり、生育が遅い場合は、
肥料切れを起こしている可能性が高いので、
液体肥料を少し薄めに作って与えて様子を見ます。

 

水切れは栽培中いつでも起きる可能性があります。
肥料不足はどちらかというと栽培期間の中盤や後半に起きやすくなります。

 

 

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大きくなるでしょうか?

 

 

3. 過湿
キュウリは水を欲しがる野菜ですが、
いつでも大量に水やりをしていれば良いというわけではありません。

 

水切れは当然しないように管理しますが、水のやりすぎもいけません。
水を与えすぎると、土が常に湿った状態となり、キュウリの根を傷めます。

 

根が傷むと、必要な水分や養分を吸いあげられず、地上部が弱ります。
地上部のツルや葉が弱れば、実も満足に大きくならず、枯れてしまいます。

 

過湿などによって根が傷んでいる場合は、地上部が全体的に元気がなくなります。
ツルや葉は元気で、実だけが育たない場合は、あまり当てはまりません。

 

4.窒素過多
肥料不足は生育不良や実の肥大に大きく影響しますが、
肥料を与えすぎるのは良くありません。

 

特に肥料に含まれる窒素・リン酸・カリの窒素が多いと、
ツルや葉ばかりが育ち、花付きや実付きが悪くなります。

 

実や花を充実させるためには、リン酸が必要ですし、
根を丈夫にするならカリが必要になります。

 

窒素も必要な成分ではありますが、3つがバランスよく含まれていることが大切です。
窒素過多になると、害虫も寄りやすくなり、病気にもかかりやすくなります。

 

ツルや葉がやたら元気で生育が早く、葉色が濃い場合は、
窒素過多になっている可能性が高いです。

 

5.日照不足

キュウリは大きな葉に太陽の光をいっぱい受け、光合成をして養分を作ります。
そのため、光合成できる量が少なくなれば、株が弱ります。

 

光合成には、太陽光が必要なため、日当たりの悪い環境で育てていると、
実が小さいうちに枯れてしまう症状が出やすくなります。

 

最初のうちは日当たりが良くても、周りの環境が変化することで、
日照時間が変わることもあります。

 

また、天気の悪い日が続くことでも、日照不足になることがあります。
キュウリ栽培は、できるだけ日当たりの良い場所を選ぶ方が、丈夫に育ちます。

 

また、高い建物や、周りに背の高い植物が茂っていると、光を遮ることになります。
環境の変化が少ない場所を選ぶようにするか、途中で移動が必要になる場合は、
プランターや鉢など、容器栽培をしておくのがお勧めです。

 

 

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しなびて枯れてしまいました!

 

 

6.低温・高温
キュウリが育ちやすい気温は、25度~30度くらいです。
多少の誤差があっても問題ありませんが、
低すぎたり高すぎたりすると、元気がなくなります。

 

株全体の元気がなくなってくると、実もうまく育つことができません。
植え付け直後に低温が気になる場合は、
寒さ対策をしておき、十分に気温が上がってから防寒を取り除きます。

 

真夏の暑さでバテると、急速に株が弱ってきます。
できるだけ長く栽培するために、風通しを確保し、西日に当てないようにします。

 

どうしても西日が当たる場所には、遮光ネットなどを設置して遮ってあげましょう。
低温の症状は栽培初期、高温の症状は栽培後半になると起きやすくなります。

 

7.病気
キュウリがかかりやすい病気はいくつかあります。
葉の表面にうどん粉をふったような症状が出るうどん粉病や、
ツルや実が白っぽいカビに覆われる菌核病などです。

 

うどん粉病は、葉の表面で白いカビが繁殖することで広がっていきます。
病気が進むと、だんだんと葉がしおれて落ちるようになり、株も弱ります。

 

株が弱ると、実を育てるほどの力がなくなるため、
実も小さいうちに枯れてしまうことが多くなります。

 

菌核病は、実そのものがカビに覆われたようになって枯れてしまいます。
いずれの病気も、栽培に適した環境と管理をすることで、予防できる病気です。

 

薬剤を使っての防除もできるため、
できるだけこういった病気にかからないように気を付けましょう。

 

8.受粉
キュウリは単為結果性のある野菜なので、受粉しなくても実が大きくなります。
基本的には、虫などの媒介や人工受粉も必要ありません。

 

ところが、稀に受粉をした方が、実付きが良くなる場合があります。
もし上記のいずれの原因も当てはまらなかった場合は、
ダメ元で人工受粉をしてみましょう。

 

晴れた日の午前中に、開花した雄花を摘んで花びらをとり、
雌花に直接あてて花粉をつけます。

 

人工受粉で、実付きが改善されることがあるので、試してみてください。

 

■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方

キュウリ 節成り性と飛び節成り性

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夏すずみ、1苗は節成り、もう2苗は飛び節成りとなっていますが?

 

 

キュウリにはたくさんの品種がありますが、
それぞれの特性によって、雌花=実のつき方が違います

 

キュウリはツルを伸ばし、節のところに花をつけます。
これはどの品種も同じですが、各節に花芽をつけるタイプのものと、
とびとびに花芽をつけるタイプのものとがあります。

 

では、実の成り方の違いをわかりやすく詳しくご紹介します。

 

 

[キュウリ 節成り性と飛び節成り性]

 

 

■成り方の違い

 

キュウリの成り方には、3つの種類があります。
節成り飛び節成り中間型です。

 

成り方によって、育てるスペースや育てやすさ、栽培期間などが違います。

 

 

・節成り性
節成りという名前の通り、節ごとに雌花がつく性質が強いタイプです。

 

節成り性のキュウリは、品種改良によって生まれた品種のため、
3つのタイプの中で一番育てやすいのが特徴です。

 

親づるの各節に雌花をつけるため、
基本的にはわき芽を伸ばさず、親づるのみを伸ばして育てます。

 

親づるのみに実をつけさせるため、
親づるが伸びた分だけ実をつけることになります。

 

そのため、飛び節成り性の品種に比べると、
最終的な収量は少なくなる傾向にあります。

 

低い位置から雌花をつけ始めるため、
最初の収穫が早くなる傾向にあり、スタートダッシュが効きます。

 

ただし、スタートが早い分、終わりも早いのが節成り性のキュウリです。
暑さに強い品種もありますが、
それでも親づるの頂点まで実がつけば終了になるため、
栽培期間も短めになることが多いです。

 

子づるを伸ばさず、親づるをまっすぐ伸ばすだけなので、
栽培スペースはかなり狭くできるのが利点です。

 

複数の株を育てる場合は、葉と葉が重なって風通しが悪くなると、
うどんこ病などの病気が出やすくなります。

 

いくら省スペースで育てられるからといっても、
株間は十分にとっておく必要があります。

 

ハウス栽培で、限られたスペースで多くのの株数を育てたい場合や、
ベランダ菜園などでできるだけ省スペースで育てたい場合は、
節成り性の品種が向いています。

 

また、ツルの扱いに慣れていない初心者の方も、
節成り性の品種を育ててみるのがお勧めです。

 

 

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節成りは育てやすく短期に収穫できます

 

 

◎節成り性の品種
節成り性の品種には「フリーダム」「北進」「湧泉」などがあります。
園芸店やホームセンターでも手に入れることができる品種が多いのも魅力です。

 

 

・飛び節成り性
飛び節成り性のタイプは、節成りとは違い、
親づるに花芽がつきにくいのが特徴です。

 

そのため、子づるを発生させて伸ばし、そこに実をつけさせるのですが、
子づるに実をつける時も、節ごとにはつかず、とびとびに花が咲きます。

 

とびとびに花が咲いて実がなるため、飛び節成り性と呼ばれるようになりました。

 

飛び節成り性のキュウリは古くから育てられているタイプで、
いわゆる地這い系のキュウリが飛び節成りの性質を持っています。

 

地這い性のキュウリは、親づるのほとんど花をつけず、
子づるや孫づるに花をつけるため、最初の実を収穫までに時間がかかります。

 

また、親づる1本だけでなく、複数本の子づるや孫づるを伸ばすため、
広い栽培スペースが必要になります。

 

広い栽培スペースに、何本ものツルが伸びる分、葉の数も増えます。
広い範囲の葉にたっぷりと太陽の光を浴びることにより、
作る養分も増え、株の充実具合も上がり美味しいキュウリが収穫できます。

 

株が充実して大きく育っているため、暑さに耐性がつきやすく、
節成り性の品種だと真夏には枯れ始めるところ、
寒さで枯れるまで生育し、実を収穫できることもあります。

 

栽培期間が長くなるため、最終的な収量は節成り性の品種よりも多くなります。
また、地面に這わせるため、風に揺すぶられることが少なくて済みます。
風で実が揺れて傷がつくことも減るため、実の皮が薄いのも特徴的です。

 

地這い系品種であったのですが、立体的な仕立ても十分できます。

 

ただし、立体仕立ての場合、

複数のツルを這わせるだけの広い範囲が必要となるため、
ネットの設置が必要不可欠になります。
また、実の皮が薄いため、風で動くと傷がつきやすくもなります。

 

摘芯する場所や、ツルの本数が多く仕立てにコツが必要となるため、
初心者の方よりも中級者以上の方に向いています。

また、広い栽培スペースが必要なので、

 

十分なスペースをとれる場所がないと、栽培が難しくなります。
キュウリはあまりグリーンカーテンに向かないと言われていますが、
広い範囲を覆うことができるため、飛び節成り性の品種であれば、
カーテンを作ることが可能になります。

 

 

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地這い品種は、暑さに強く、長期間にわたって収穫ができます

 

 

◎飛び節成り性の品種
飛び節成り性の品種には、
夏太郎」「霜知らず地這い」「青長系地這い」などがあります。

 

流通している苗のタグには、「飛び節成り性」と記載されていないことが多いです。
「地這い」と書いてあるものは、ほぼ飛び節成り性なので、
「地這い」という表記を目印に品種選びをすると良いでしょう。

 

 

・中間型
節成り性と飛び節成り性の間くらいの性質を持つ品種を、

種苗会社では、中間タイプとしています。
中間タイプは、親づるにも子づるにも雌花がつきます。

 

ただし、親づるの毎節ごとに雌花がつくわけではなく、とびとびに雌花がつきます。
おもしろいのが、雌花のついた節からは子づるの発生はなく、
雌花がつかなかった節から子づるが発生します。

 

その子づるを伸ばすと、1節目に必ず雌花が発生します。

ただ、その後はあまり発生がないため、葉を2枚つけたら子づるも摘芯して、
それ以上伸びないように管理します。

 

子づるを摘芯すると、孫づるが発生する場合があります。
孫づるは放任していても構いませんが、
邪魔になるようであれば摘芯しても問題ありません。

 

親づると子づるの両方に実をつけさせるため、
親づるのみに実をつけさせる節成り性の品種より、やや多く収穫できます。

 

環境や育て方によっては、
節成り性と中間タイプの収量は同じくらいになることもあります。

 

雌花のつかなかった場所に子づるが発生するという目印があるため、
ツルの管理は飛び節成り性の品種よりも少し簡単です。

 

発生した子づるも、短いうちに摘芯してしまうため、
飛び節成りほどの栽培スペースは必要ありません。

 

ただ、子づるの葉を残すため、親づると子づるの葉が近くなると、
風通しが悪くなって病気の原因となります。

 

ツルの整理や管理が必要なので、節成り性の品種よりも少し栽培が難しくなります。
初心者の方でも育てられないことはありませんが、
キュウリだけではなく、カボチャやゴーヤなど、
ツル性の野菜を育てた経験のある方は、ツルの管理が理解しやすいと思います。

 

飛び節成り性のものほど、広い敷地は必要ありませんが、
節成り性のものよりは広いスペースが必要になります。

 

子づるはあまり長く残さないため、支柱だけでも育てられますが、
複数の株を並べて育てるのであれば、
ネットを設置した方が一度に誘引できるのでお勧めです。

 

◎中間タイプの品種
Vアーチ」「うま旨キュウリ」「うま旨歯ざわりキュウリ」などがあります。

 

■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方

キュウリ 最初の実

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キュウリ、夏すずみの一番花です(2016.05.22)

 

 

キュウリやピーマン、トマト、ナスなど、夏野菜を育てる時、
一番最初の実はつけるのか、育った実はいつ収穫すれば良いか、
いまひとつ分からないことがあります。

 

トマトやピーマン、ナスなどの果菜類は、
基本的に最初に咲いた花に実をつけさせると良いことが共通しています。

 

同じ夏野菜でも最初の実はキーポイントとなることが多く、
野菜の種類によって少しずつ扱いが違っています。

キュウリ栽培をする時は、最初の実をどのようにすれば良いのでしょう。

 

 

[キュウリ 最初の実]

 

■実をつけるタイミング

 

キュウリは比較的低い位置から花芽をつけはじめます。
1株の中で雄花と雌花が咲くのですが、環境が合えばどちらも咲きます。

 

品種によっては、気温が安定するまでや、親づるを摘芯するまでは、
雌花のつきが悪くなるものもありますが、基本的には両方の花がいつも咲きます。

 

ただ、一番最初に咲いた雌花に実をつけさせるのは避けるようにします。
早くから花をつけるため、キュウリの株が充実できていない場合が多いです。

 

株が充実していないうちに実をつけさせると、急激に体力を消耗してしまいます。
株が小さいのに体力を消耗してしまうと、
その後に草勢を戻すまでに時間がかかったり、枯れることもあるほどです。

 

根がきちんと伸びて、株がしっかりとしてくるまでは、
雌花がついても花を摘んでしまいましょう。

 

花を摘むのは、開花してからでも構いませんし、開花直前でも構いません。

ただ、実が肥大してくる前には摘み終わっておくようにすると、
余計な体力を使わずに済みます。

 

だいたい5節~6節くらいまでか、
株元から30cmくらいの高さまでについた花は摘むようにすると良いでしょう。
最初に実をつけさせるのは、それよりも上ということになります。

 

 

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■収穫するタイミング

 

下の方の花を摘み、ようやく株がしっかりとしてきたら、
花を摘むのをやめて実をつけさせます。

 

その後、実は少しずつ大きくなってきます。
最初の実ができる頃は、まだ夜の気温が低い日もあるため、
最盛期に比べると肥大のスピードが遅いです。
問題は、この最初にできた実を収穫するタイミングです。

 

株がしっかりしてきたとしても、まだまだ実をたくさん育てるには株が若いです。
そのため、実も規定のサイズまでに育てず、小さいうちに収穫してしまいます。

 

小さいうちに収穫することで、株への負担が減るため、
その後の生育が安定するようになります。

 

最初の実を収穫するのは、一般的な品種で10cmくらいが適当です。
一般的な品種の場合、収穫時のサイズは18cm~20cmが基準になります。

 

最初の実は、それの半分のサイズで収穫することになります。
まだ大きくなる実を小さいうちに収穫するのは、少し可哀想に思えますが、

 

こうすることでその後の生育に良い影響が出るので、
最終的小さいうちに収穫する方が株も疲れず収量も得になります。

 

農家の方によっては、一番目の実だけではなく、
三番目くらいまでの実を早めに収穫することもあるそうです。

 

◎小さい実は食べられる?
標準よりも小さいサイズで収穫した最初の実は、
半分くらいのサイズなのでとても小さく感じます。

 

フルーツなどは熟してから食べることも多いため、
なんだか早くに収穫したキュウリは食べられないように思いますね。

 

ところが、キュウリは若どりをしても、食べる分にはまったく問題がないのです。
標準サイズまで育てた時は、少し食感が変わることがありますが、
それもまた家庭菜園の面白さです。

 

小さいのでスライスせず、ヘタだけを切って丸かじりしてもおいしいです。
味噌やもろみなどをつけるのがお勧めですよ。

 

収穫した一番最初の実だけでなく、丸かじりをするのであれば、
冷蔵庫で冷やしたキュウリではなく、冷たい水で冷やしたものの方が、
皮がパリパリになっておいしいです。

 

■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方

キュウリ グリーンカーテン

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キュウリのグリーンカーテンはできるのでしょうか?

 

 

暑い夏、日中の強い日差しを植物を使って遮ることで、
室内の温度を上げないようにするグリーンカーテンが人気です。

 

グリーンカーテンには、基本的にツル性の植物を使うことが多く、
代表的なものでいえば、ゴーヤ、アサガオ、フウセンカズラなどがあります。

 

ツル性の植物であれば、なんでもグリーンカーテンにできそうですが、
実は同じツル性の植物であっても、性質が少しずつ違うため、
グリーンカーテンに適しているものとそうでないものがあります。

 

では、キュウリをグリーンカーテンにすることはできるのでしょうか。

 

 

[キュウリ グリーンカーテン]

 

 

■キュウリのグリーンカーテンは?

 

キュウリはツル性で、ネットや支柱を設置することでツルを絡ませ伸びます。
葉も大きくしっかりとしているので、茂った時には日差しを遮ってくれますし、
鮮やかなグリーンが涼しげです。

 

葉の隙間からキュウリの実がぶら下がっている様子もおもしろそうです。
育った様子を想像する限りは、グリーンカーテンに最適なように思えますが、
実は、そうとは限らないようです。

 

キュウリをグリーンカーテンとして育てるためには、問題点がいくつかあります。

 

・伸びるスピード
キュウリは生育スピードが速くなるまでに少し時間がかかります。
植え付けの適期としては、十分に気温が上がった5月上旬頃になりますが、
その頃に植え付けた後、1ヶ月ほどは少しのんびり育つ印象です。

 

そのため、暑くなる頃までにしっかりと伸ばしておきたい場合は、
少し早めに植え付けた方が得策です。

 

寒さ対策をすることで、早めに植え付けを行っても枯れずに育ちます。
4月中旬~4月下旬頃までに植え付ければ、少し早めに生育スピードに達します。

 

植え付けた後は、ホットキャップをかぶせて寒風を遮ったり、
畝に黒ビニールのマルチを敷いて地温を上げるようにしましょう。

 

・伸びる長さ
キュウリのツルは、長く伸びることには伸びますが、
あまり長く上方に向けて伸ばしておくと、先端まで栄養を送り切ることができません。

 

そのため、あまり高い位置まで伸ばす必要がある場所には、
グリーンカーテンとしては向きません。

 

普通に育てる場合も、ツルを伸ばす長さは支柱の高さまでです。
それ以上は栄養が上がり切らないため、実付きどころか花付きも悪くなります。

 

支柱の長さにもよりますが、だいたい2メートルくらいが限度です。
日本の家の基準として、掃き出し窓はだいたい180cmほどです。

 

最近ではそれよりも高い場合もありますが、
少し前に建てられた一般的なマンションや一般住宅ではそれくらいです。
そこを覆うくらいであれば、キュウリでもカーテンになります。

 

 

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キュウリは、水切れに弱いです

 

 

・落葉
キュウリの葉は、見た目は大きくて厚みがあり、
表面に毛がびっしりと生えているので強そうに見えます。

 

ところが、葉やツル、花、実と、全体的に水分の多いキュウリは、
少し世話をしていないと、葉が枯れることが多い植物です。

 

キュウリを育てる上で水切れは致命的ですが、
すぐに水を与えて養生すれば、その後はまた生育を再開することも多いです。

 

ただ、すでに水切れでカリカリになった葉は戻らないため、
結果として枯れてしまうことになります。

 

また、株元から役割を終えた葉が落葉することも多いです。
実を収穫するだけならば、多少の落葉は問題になりません。

 

ところが、グリーンカーテンとするなら、
落葉してしまっては日差しを遮ることができなくなります。

 

葉1枚が大きい分、なくなると空間が広くあいてしまうので目立ちます。
この点も、グリーンカーテンには不向きです。

 

・バテやすい
キュウリは1株で雄花と雌花の両方をつけます。
普通であれば、受粉させて実をつけさせるのですが、
キュウリは受粉が不要な品種がほとんどです。

 

つまり、受粉しなくても雌花が咲くだけで実をつけることができる野菜なのです。
そのため、特に受粉作業をしていなくても、雌花をつけた分だけどんどん実がなります。

 

実が一日に生長するスピードも早いため、最盛期は次から次へと収穫できるほどです。
植物にとって、花を咲かせて実をつけることは、とても体力のいることです。

 

それを次々と行うわけですから、いくら生育旺盛なキュウリであっても疲れてきます。
8月の一番暑い時期になると、暑さと体力不足で枯れることも多いです。

 

一番暑い時期は、一番グリーンカーテンとして役立ってほしい時期でもあります。
そんな時期に枯れることの多いキュウリなので、
キュウリのみでグリーンカーテンにするには難しい場合があります。

 

・密植に弱い
キュウリは根の生育も旺盛です。
そのため、地植えであっても容器栽培であっても、株間を広めにとる必要があります。

 

プランターでキュウリと別の植物を混植した場合、
根の生育スペースをめぐって喧嘩となり、どちらかの生育が悪くなることがあります。

 

最悪はどちらも枯れてしまう場合もあるため、あまりお勧めはできません。

 

さらにキュウリは、風通しの悪さから病気にかかることが多い野菜です。
症状が出るのは葉が多く、葉に白や茶色、薄い黄色の病斑が出て広がります。

 

そのため、キュウリを複数株育てる場合、密植するのは厳禁となります。
株間を広くあけていたとしても、同じ株から発生するツルとツルが近すぎると、
葉と葉が重なり、風通しが悪くなって病気にかかりやすくなります。

 

グリーンカーテンとして、葉を密に茂らせて日陰を作りたい場合、
キュウリはこれに適していません。

 

葉と葉やツルとツルの間に隙間を作るように仕立て、
完全な日陰ではなく、木漏れ日があるようなカーテンを目指すのであれば、
キュウリもグリーンカーテンとして育てることが可能です。

 

 

■キュウリをグリーンカーテンにするコツ

 

キュウリをグリーンカーテンにするときに問題点を解消するか、
それを分かっていてグリーンカーテンにするのであれば、
キュウリをグリーンカーテンにすることはできます。

 

キュウリをグリーンカーテンとして育てるためのコツはこちらです。

 

1. 早めに植えて十分な長さに生長させる
2. 暑さに強い品種を選ぶ(四葉キュウリなど)
3. 葉が落ちないよう水切れと病気に注意
4. 早くにバテないようにする
5. 株間を広くとっておく
6. 枯れるまで楽しむつもりで育てる

 

キュウリは、とても繊細な野菜なので、
真夏に枯れてしまうのも、病気にかかって枯れてしまうことも、起こります。

 

グリーンカーテンとして育てるための育て方としては、
実を収穫するために育てる時と大差はありません。

 

適切な管理が株を長生きさせるコツなので、気負わずにチャレンジしてみましょう。

 

■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方

キュウリの落花

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所要時間 約 3分

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落花したらショックですね

 

 

■キュウリの落花

 

キュウリ、ようやく花がつきはじめたのに落下する!

 

丹精込めて育て、花芽ができ、そしてその花芽が開花♪
喜んでいた矢先、花が落ちているのを発見した……。

 

花芽が落ちることを落花(らっか)と言いますが、
キュウリにもこの「落花」は起こります。

 

キュウリの落花は雄花だけです。
雌花は落花しないんですね。

 

 

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花が落ちるのは、雄花だけなんです!

 

 

ですので、キュウリの花芽が落ちた! と思っても、
雄花が落ちたのか、雌花が落ちたのか、よく観察してみてください。
十中八九、雄花なんです。

 

さらにキュウリの雄花の落花であれば、
キュウリの収穫量に全く影響しませんので、安心してください。

 

では、なぜキュウリの雄花は落花しても収量に影響ないのでしょうか?

 

キュウリは受粉しなくても実が肥大する、
「単為結果(たんいけっか)」の性質がある作物だからです。

*詳しくは、こちらをご覧ください。
>>キュウリ 単為結果

 

ということは、キュウリの場合、
「雄花はあってもなくてもいいなら、全部雌花でいいのに」
と思われるかもしれません。

 

受粉した場合のキュウリの実は「しっかりした実になるからいい」といわれ、
単為結実したキュウリの実は「実が柔らかいからいい」ともいわれます。

 

家庭菜園で手間暇かけて育てるということには、
「受粉した実」と「受粉していない実」の味比べができる特典が付いてくるのです。

 

なにはともあれ、キュウリの落花を発見したときは、
まず、雄花か雌花かどうか、確認してみてくださいね。

 

■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方

管理人=片岡静
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