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キュウリ、暑さで体調を崩してしまったようです
キュウリは地植えで育てるイメージが強いかもしれませんが、
プランターなどの容器栽培でも育てることができます。
栽培スペースの限られた狭い庭や、地面のないベランダ菜園などでは、
プランターを使ったキュウリ栽培が人気です。
キュウリは、実のほとんどが水分でできているというのをご存知でしょうか。
しかも葉も意外と大きく、暑い日は葉から水分を蒸散して、
自分で株の周りの気温を下げようとします。
こういったことから、キュウリは水分を多く欲しがると言われていますが、
プランター栽培では、どのように水やりをすれば良いのでしょうか。
[キュウリ 水やり プランター]
■プランターと地植えの違い
プランター栽培と地植えでの大きな違いは、土の量と深さです。
地植えの場合、耕した部分だけを畑として利用していたとしても、
畑の外へと地面がつながっているのであれば、
それだけスペースがあると考えることができます。
広いスペースがあれば、根は好きなだけ伸びることができますし、
多少土が乾いたとしても、地中深くや外の土から染みてくる水分で、
なんとか生きることができます。
ところが、プランター栽培では、プランターの大きさの分しか、土の量がありません。
土の量が限られているということは、
その分、根が生長するスペースも限られていることになります。
また、水分は土が保持するため、土の量が制限されているということは、
水分の保持力も弱いということになります。
同じ環境で、かつ同じ土質であったとしても、プランターと地植えでは、
プランターの方が土の乾きが早く、水やりの頻度が高くなります。
地植え栽培に慣れている方がプランター栽培をすると、
最初はうまくいかないことがあるのは、
水やりの頻度が異なるからということもあります。
さらに、プランターを使ったキュウリ栽培は、
ベランダなどの雨が当たりにくい場所で育てられることが多いです。
地植えであれば、雨による天の恵みで、水を補給することができますが、
雨の当たらない場所では、雨が降っていても土は乾きます。
雨が降っているからと油断していると、水切れを起こしやすくなるのも、
プランター栽培の特徴です。
いずれの場合も、地植えよりもプランター栽培の方が乾きやすい、
ということを念頭に置いて、キュウリを育てましょう。
キュウリの草勢や用土も観察しましょう
■キュウリ 水やり プランター
キュウリをプランターで育てる時、地植えの時とは水やりのタイミングなどが違う、
といっても、それほど難しいわけではありません。
キュウリをプランターで育てる時の、水やりのコツをまとめました。
・水やりのタイミング
水やりで重要なのは、やはりタイミングです。
何も気にせず、毎日水やりをしていたのでは、生育と水の量が合わず、
根腐れやつるボケといった不調を招きます。
プランター栽培での水やりが必要な状態かどうかを判断するなら、
やはり土の状態を知っておくことです。
朝、土の表面が乾いて、白っぽい土色になっていたら、水やりのタイミングです。
見た目ではちょっと分からないという場合は、実際に触ってみると良いでしょう。
土が乾いていたら、水を欲しがっているサインです。
生育ピーク時は、朝に加えて夕方にも、土のチェックをするのが大切です。
生育ピーク時は、日中に多量の水分を吸い上げます。
朝に水を与えていても、夕方には乾いているということがよくあります。
夕方にも土のチェックをして、乾いていれば水を与えましょう。
・水やりする時はたっぷりと
水やりをする時は、たっぷりと与えるのが基本です。
表面を湿らす程度の水の量では、
プランターに入っている土全体が湿るほどにはなりません。
水やりの時、プランターの土の表面にまんべんなく水をかけます。
この時、プランターの底や横にあいた穴から、余分な水が流れ出てきます。
この余分な水が流れ出てくるまで与えるのが、たっぷりと与えている状態です。
プランターの穴から余分な水が出てくることで、
中にこもった熱や古い酸素を流すことができます。
また、新鮮な水、空気をプランター全体に行き渡らせた合図にもなります。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方