霜知らず地這
霜知らず地這(しもしらずじばい)は、
タキイ種苗株式会社より出ている地這栽培用の夏秋キュウリです。
霜知らず地這系の品種は他にもたくさんありますが、
タキイ種苗店さんの品種は、良質で種苗店の中でも老舗なので安心です。
霜知らず地這の特徴と育て方のコツをご紹介します。
[霜知らず地這]
■霜知らず地這の特徴
・地這用キュウリ
一般的にキュウリは、アサガオなどと同じように、
支柱を立て、つるを絡ませ、縦に育てていく作物ですが、
地這系の品種は、支柱は不要で、地面に這わせて育てていくタイプです。
地這栽培のメリットは、面倒な管理を最小限にできる点です。
一般的なキュウリ栽培の場合、支柱を立てた後、
整枝や誘引といった作業が必要になります。
枝を整え、つるを支柱に絡ませる作業を怠ると、
うまく生長することができません。
地這栽培の場合、整枝や誘引といった作業を最小限に抑えられるので、
管理にかかる時間を大幅に減らすことができます。
ただし、デメリットも存在します。
地這栽培は支柱を使った露地栽培に比べて、
収穫できるキュウリの本数は少し少なくなります。
また、下にぶらさがるようになるキュウリと比べて、
地這で育ったキュウリは曲がりやすく、やや形が悪くなります。
しかし、家庭菜園においては、
地這栽培にすることで格段に作りやすくなるのは間違いありません。
・耐暑性、耐病性に優れている
霜知らず地這は耐暑性、耐病性に優れているので、
べと病やうどんこ病などの心配も少なく、育てやすいキュウリです。
・生育が良い
株の勢いが良く、側枝が発生しやすい品種です。
小さい葉をたくさん茂らせることで、たくさんの収穫が得られます。
■霜知らず地這の栽培のコツ
・畑の準備
畝幅は1~1.5メートルとり、
元肥は窒素30グラム:リン酸35グラム:カリ30グラム、
堆肥を約2キロほど入れ良く耕します。(1平方メートルあたり)
気温が上昇すると肥料の効きも良くなってくるので、
6月以降に栽培を開始する場合は、元肥が多くならないようにします。
また、種まきの一週間前までに畝立てまでの作業を終わらせておきます。
・種まき
本葉3枚頃まで育苗し、それを定植させても良いですが、
株の勢いがつきやすいので、直まきをおすすめします。
種は株間50~70センチにし、1穴に約3粒ずつまいていきます。
種をまく深さは、1センチ弱で最後に土をかぶせ、平らにしておきます。
種まきの後、水やりを行います。
・摘芯
地這栽培の場合、6~7節ほどで親づるを摘芯し、
発生する子づる・孫づるは放任します。
・追肥
追肥は、一番果の収穫を目安にスタートし、
それ以降は、7日~10日に1回のペースで続けていきます。
追肥後は水やりを行うと、肥料が行き渡りやすくなります。
・収穫
霜知らず地這を収穫する時は、葉をやさしくかき分け、
葉を傷めないように収穫していきます。
収穫適期サイズは、18~20センチなので、
このサイズより大きくならないように収穫します。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方