鈴成四葉
鈴成四葉(すずなりすうよう)は、タキイ種苗株式会社の品種です。
キュウリの区分としては、「四葉キュウリ」と呼ばれる、
中国を原産とするキュウリです。
四葉キュウリは、一般的なキュウリと比べ、
表面にシワがありイボが目立ちますが、皮は柔らかく香りも味も濃厚です。
歯切れの良いタイプのキュウリなので、生食にも適しています。
特徴と育て方のコツをご紹介します。
[鈴成四葉]
■鈴成四葉の特徴
・雌花の着花がとても良い
主枝の雌花性が高いので、初期からたくさんのキュウリを収穫できます。
「鈴成」という名前がついているように、多収が魅力の夏秋キュウリです。
*鈴成(すずなり)とは?
鈴成とは、12個または15個の小さい鈴を繋いで、
柄につけた神楽鈴に由来する言葉です。
果実が群がってなるところが、神楽鈴のようだと、
このように呼ばれるようになりました。
・曲がりが少ない
鈴成四葉の収穫適期サイズは約26センチです。
キュウリの中では細長いタイプに属しますが、
曲がりが少なく、綺麗で真っすぐなキュウリが収穫できます。
・漬物に最適
四葉キュウリは特に、漬物に適しています。
鈴成四葉もまた、浅漬けにして食べるのがおすすめの品種です。
タキイ種苗店さんでは、鈴成四葉の他、シャキットや、
青長四葉などが同じタイプのキュウリの品種です。
鈴成四葉は、浅漬け、糠漬け、キムチにも美味しいです
■鈴成四葉の栽培のコツ
・定植適期
タキイ種苗店さんの品種は、育苗期間は約30日、
本葉2.5~3枚の若苗での定植が推奨されています。
まだ少し若い苗で定植することによって生育の安定化を図れます。
定植2週間前から畑の準備が必要になるので、
畑の準備が遅れ、苗が育ちすぎないように気をつけてください。
・定植
一般地の露地栽培は、5月上中旬頃、
トンネル栽培の場合は、4月中下旬頃に定植させます。
キュウリの根は酸素を好むので、
なるべく畝を高くし、株間60~80センチほどで栽培していきます。
また、定植は晴れている日の午前中に行います。
植穴と鉢に充分に水を含ませ、その後定植させてください。
定植後は地温を保つため、マルチングなどの資材を利用するのが良いです。
タキイ種苗店さんの「テクテクキャップ」は、とても便利です。
・追肥と潅水
追肥は、一本目の果実が収穫できる頃から開始します。
化成肥料の場合は、1平方メートルあたり窒素3グラムが目安で、
1週間~10日ごとに与えます。
液体肥料の場合は、1平方メートルあたり窒素1~1.5グラムが目安で、
3~4日に1回、水やりの代わりに与えます。
キュウリはとても水分を欲する作物なので、
雨水だけに頼らず、しっかりと潅水を行ってください。
・収穫
鈴成四葉の収穫適期サイズは、約26センチですが、
早め早めの収穫がおすすめです。
大きくなりすぎると皮が硬くなり、生食に向かなくなってしまいます。
また、曲がり果などになりにくい品種ですが、
風や気候の影響で果実の形が乱れてしまった場合は、
思い切ってその果実を早めに収穫し、
その後の収穫に影響が出ないようにします。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方