超・彩軌
超・彩軌(ちょう・さいき)は、株式会社 久留米種苗園芸のキュウリの品種です。
ちょっと丸みのある円筒形をしているキュウリで、非常に見栄えが良く、
”最高果実”と称されるほどです。
また、超・彩軌は食味も非常に良くて、
皮の薄さや、果肉の締まり、絶妙な甘みから、食べやすいと好評です。
[超・彩軌]
■超・彩軌の特徴
・果実
果実の長さは、約22~23センチです。
やや丸みのある円筒形で、とても見栄えが良いです。
色ツヤも極上で、艶やかな印象が感じられます。
色あせもしにくい持ちの良さがあり、”最高果実”と称されています。
・草姿
葉肉はやや厚みがあり、しっかりとしていますが、小さめの葉なので、
茎葉が立ち、受光態勢に優れています。
主枝の茎は中くらいの太さで、節間が詰まり気味です。
側枝は中くらいで確実に発生し、良く伸びます。
孫枝も繁茂しない程度にしっかりと発生してくれます。
・食味
やや甘みのある果実で、皮がうすく、キュウリが苦手な人でも食べやすい味です。
みずみずしさを存分に感じられるので、サラダやお漬物、酢の物など、
使いやすく美味しく食べられます。
・耐病性
超・彩軌は、複合耐病性をもった品種です。
褐斑病と灰色カビ病、べと病に強く、減農薬栽培も可能です。
またそれに伴い、薬剤散布の労力も減らせます。
■超・彩軌の栽培のコツ
・適作型
ハウス抑制栽培、越冬栽培(つる下ろし栽培にも適しています)、
促成栽培、半促成栽培に適しています。
・主枝雌花率
7月~3月の種まきで、主枝雌花率は90パーセント以上と非常に高いです。
2果成りとなることもありますが、1果成りが主体の品種です。
・植え付け後の注意点
定植させた後は、素早く根の活着を促すことが第一です。
植え付けして活着、生育に勢いが出るまでは充分な潅水を行い、
生育をサポートしてください。
生育が良くなってきたら今度は水やりをやや控えめにして、
ハウス内の湿度管理に注意しながら、生育させていきます。
乾燥下になると生育に影響が出てしまうので、通路に潅水するなどして、
ハウス内の湿度がある程度保たれるような工夫をしましょう。
・整枝の注意点
超・彩軌は非常に生育の旺盛な品種なので、
8~10節目くらいまではつり上げずに、地面に這わせたままつるを伸ばします。
こうすることで、栄養バランスが保たれ、過繁茂を防ぐことができます。
・水やり
収穫開始頃より水やりをもとの頻度・量に戻して、果実の肥大を促します。
最初は少しずつ戻し、収量の増加とともにふやしていくのがポイントです。
・追肥
超・彩軌は果実の肥大スピードが早い品種なので、
肥料切れにならないように注意します。
・摘芯
側枝は、6~7節目までを除去して、全節1節目で摘芯を行います。
短い側枝はゆっくり摘芯をします。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方