北進
北進(ほくしん)は、南進(なんしん)と同じ、夏秋品種のキュウリです。
暑さや病気に強くつくりやすい品種なので、家庭菜園にも最適です。
北進の魅力や特徴、栽培のコツをお伝えします。
[北進]
■北進の特徴
・秀品率が高い
果実の揃いが良く、形の良いキュウリがとれる確率が高いことを、
「秀品率が高い」といいます。
北進は、サイズや形の揃いが良く、ツヤのある綺麗なキュウリが収穫しやすく、
まさに秀品率が高い品種といえます。
・強健豊作
側枝や雌花の発生が良く、房咲き性、成り戻り性が強いので、
初期からどんどん収穫することができます。
また、耐暑性、耐病性に優れている品種なので、プロの方はもちろんのこと、
家庭菜園でも育てやすい品種として知られています。
・歯切れが良い
パリッとした歯切れの良さが感じられるキュウリなので、
ぬか漬け、浅漬けなどの漬物やサラダなど、家庭でおいしく食べられます。
■北進の栽培のコツ
・種まきと手入れ
夏秋品種なので、初夏~秋どりまで栽培することができます。
種まきの適期は4月~8月頃まででき、暖地で8月頃まく場合は、
11月のおわりまで収穫することができます。
また、冷涼地夏秋栽培、暖地早熟栽培、抑制栽培など、
作型を問わないのもおすすめポイントです。
通常の露地栽培の場合、堆肥、鶏糞、化成肥料などを土に良く混ぜ、
株間約1メートルをとり、2~3粒ずつ点まきしていきます。
その後、本葉3~4枚で間引きし、1本立てにします。
北進は早生種なので、果実がなり始める頃から月に2~3回、追肥を行ってください。
整枝は主枝の1本仕立てにし、子づるは2枚の葉を残し摘芯、孫づるはそのまま放任します。
・育て方のポイント
キュウリは暑い時期に栽培する作物なので、病害虫の防除は必須です。
また、盛夏期は水やりを十分に行い、乾燥に気をつけます。
・収穫
平均果長は21~22センチですが、これよりもやや早どりをおすすめします。
特に夏場は生育が早く、朝は収穫適期サイズを迎えていなかったのに、
夕方、5センチ以上も育っていることが良くあります。
大きくなりすぎると株に負担をかけますし、
味も落ちてしまうため、早どりを基本としましょう。