加賀太胡瓜
加賀太胡瓜(かがふときゅうり)は、石川県で栽培されているキュウリの一種です。
主に、金沢市の打木町やかほく市に伝わる特産品として、
直売所などで大人気のキュウリです。
キュウリという名前がついているものの、その形はキュウリよりもウリに近く、
果実の形や太さ、調理法までも、一般的なキュウリとは少し違います。
加賀太胡瓜はいったいどんなキュウリの品種なのでしょうか?
[加賀太胡瓜]
■加賀太胡瓜の特徴
・果実
果実は丸みのあるウリのような形をしています。
太さのある果実は1本600~650グラムほどの重さになり、ずっしりとしています。
見た目から想像しにくいですが、果肉はとてもやわらかく、
日持ちしやすいメリットがあります。
果実の色は普通のキュウリと同じです。
・調理方法
加賀太胡瓜は、普通のキュウリと比べて大きく異なる点があります。
それは、皮を食べないキュウリだということです。
普通のキュウリは丸かじりにも適していますが、
加賀太胡瓜は、皮がとても苦いので、皮をむいて種をとって食べる野菜です。
食味はキュウリよりも薄く、独特の風味があります。
とくにおすすめなのは、加賀太胡瓜を煮て作る「あんかけ」です。
しっかりとおかずになる料理で、とてもおいしく食べられます。
煮るだけでなく、炒め物などにも適しているなど、
加熱して美味しいキュウリです。
生のままで食べられないということではありません。
冷やし中華の具材にしたり、酢の物にしたりなど、
生でも食べられて、調理の幅が広いです。
加賀太胡瓜で酢の物
■加賀太胡瓜の栽培方法
・適作型
半促成栽培に最適の品種です。
一部では、抑制栽培も行われています。
・栽培スケジュール
3月中旬に種まきを行い、5月下旬~7月末まで収穫ができます。
また、種まきは6月下旬頃まで行えます。
だいたい、収穫までに2か月弱かかります。
・整枝方法
子づる2本仕立てにするのが一般的です。
主枝は15~20節で摘心して、7節以上の側枝は1葉を残して摘心します。
着果は2~3節に1つが目安です。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方