フリーダム ハウス3号
フリーダム ハウス3号は、サカタのタネのキュウリの品種で、
たいへん人気のあるシリーズの1つです。
イボなし(ブルームレスタイプ)のキュウリで、果実の色が濃くて鮮やかなため、
見た目が良く、販売用としても人気が高いです。
フリーダム ハウス3号の特徴や栽培のコツについて詳しくまとめました。
[フリーダム ハウス3号]
■フリーダム ハウス3号の特徴
・果実
果実はイボのないブルームレスタイプで、長さは17~19センチくらいです。
色ツヤがよく、果実、果肉ともに緑が濃くて美しいキュウリです。
・特性
草勢が強く、枝がぐんぐん伸びます。
うどんこ病に強い耐病性があるのもポイントです。
・食味
フリーダムシリーズは食味が良いことでも知られています。
ほのかに甘みがあり、サラダやお漬物に適しています。
フリーダム ハウス3号 C)てしまの苗屋
■フリーダム ハウス3号の栽培のコツ
・適作型
フリーダム ハウス3号はハウス用の品種ですので、
周年栽培することの出来る品種です。
その中でも、ハウス半促成栽培、ハウス促成栽培、ハウス雨よけ栽培、
越冬栽培にとくに適しています。
・種まき
種まきは、6~7センチの厚さにすじまきして、覆土します。
かける土は種子の厚みの約3倍程度の厚さにするのが目安です。
発芽するまでは地温28度くらいに保ちます。
・育苗
フリーダム ハウス3号はブルームレスタイプなので、接ぎ木も、
ブルームレスタイプのものを使用します。
接ぎ木したあとは、9~10.5センチポットに移植します。
徒長しないように徐々に気温を下げ、水やりも減らします。
夕方ポットの表面が乾いている程度が目安になります。
・定植
草勢や食味を良くするため、有機質肥料を主に使います。
成分量は他のキュウリ栽培に準じます。
9センチポットで本葉2.5枚のころ、
または10.5センチポットで本葉3~3.5枚を目安に定植します。
定植の前後は十分に水やりを行い、根がぐんぐん伸びるように促します。
・開花後の管理
1番花開花後はやや水やりの回数を多くします。
追肥は一番果収穫前に1度、
それ以降は7~8本収穫するごとに追肥を行います。
・収穫
フリーダム ハウス3号の収穫適期サイズは太さ2.8センチ、
長さ18~19センチ、重さが100グラム以下です。
良い果実を長期間とるためには、このサイズ感を守る必要があります。
収穫期を過ぎて大きくなってしまったキュウリを収穫していると、
株の消耗が激しく、思うように収量があげられないこともあります。
・整枝
株元から5節目までの子づるは大きくならないうちに摘み取ります。
また、7節目までの雌花も全て摘み取るようにします。
親づるは手の届く範囲くらいまでにしておくと管理作業がとても楽です。
子づると孫づるは全て1節目で摘み取ります。
ひ孫づる以降のつるは、草勢を見ながら1~3節目くらいまでに摘みます。
・摘葉
側枝の発生が良い品種なので、十分に日光の光が浴びられるよう、
摘葉を行います。
一度に多くの葉を摘葉すると生育に影響が出るので、
少しずつ作業するようにしましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方