剣真
剣真(けんしん)は、株式会社久留米種苗園芸のキュウリの品種です。
株式会社久留米種苗園芸では、約20品種ほどのキュウリがありますが、
その中でも、剣真は新しい品種のため、非常に完成度の高い品種となっています。
品種改良はどんどん良いものへと進化していくものなので、
新しい品種は、病気への耐病性が高まっていたりと、メリットも多いです。
そんな剣真の特性について、詳しく紹介していきます。
[剣真]
■剣真の特徴
・果実
果実の長さは約23センチほどまで育つので、やや大きく育ちやすい品種です。
高温期や低温期、栽培に適さない状況下においても果実の色ツヤが保たれ、
濃いグリーンでツヤのあるピカピカの果実を収穫することができます。
秀品率の高さは、プロの農家の方にとっても非常に魅力的なポイントの1つです。
果実の肥大スピードも早めで、安定して収穫できるので、
次々にとることができます。
・草勢、草姿
葉はやや角葉で、小~中くらい、黒葉の早生種です。
草勢は中くらいで、繁茂しにくく、管理しやすい形に育ちます。
側枝の発生が早く、中位の枝の発生も確実で、孫枝が伸びすぎません。
雌花の連続性も高く、多収性があります。
・耐病性
冒頭でも紹介した通り、剣真は新しい品種ということもあり、
複合耐病性をもったキュウリです。
キュウリがかかりやすいうどんこ病、褐斑病にはとくに強く、
べと病にも耐病性をもっているので、薬剤散布などの労力やコストも抑えられ、
省力栽培ができる品種になっています。
・特性まとめ
特筆すべきは、やはり耐病性の高さです。
耐病性がある=病気に絶対にかからないということではありませんが、
褐斑病、うどんこ病、そしてべと病にも耐病性があるのは非常に魅力的です。
また、耐病性が高い品種はそれだけ、栽培に労力をかけずに済むので、
キュウリだけを栽培しているわけではない農家の方にもおすすめです。
さらに、剣真はスッキリとした草姿をしているので、整枝や摘芯など、
整える作業においても、省力化が可能です。
全体的に見ても、他品種と比べて、
あまり栽培に手間がかからないキュウリの品種だと言えます。
■剣真の栽培のコツ
・適作型
抑制越冬栽培~半促成栽培に適しています。
摘芯、つるおろし、どちらでも栽培することができます。
・主枝雌花率
主枝雌花率は、70~80%ほどと非常に高いです。
1~2果成りの品種です。
・種まきの適期
8月~9月を種まきの適期とする、抑制越冬栽培~半促成栽培向け品種です。
家庭菜園で栽培するのはなかなか難しいプロ向けの品種であり、
株式会社久留米種苗園芸のサイトでも、1袋あたり350粒入りで、
10,800円(税抜き・送料は無料)で販売されています。
・育て方
基本的な育て方は、他のプロ向け品種と大きく変わりません。
細かい点は、販売店である久留米種苗園芸さんに直接問い合わせてみるのも、
おすすめです。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方