八町キュウリ
信州野菜 八町(はっちょう)キュウリは、
カネコ種苗店から苗を購入することができます。
八町キュウリは、長野県の「信州伝統野菜」の認定を受けている、
短く丸みのある形が特徴のキュウリです。
一時はほとんど栽培されなくなったこともありましたが、
昔ながらのキュウリの味を楽しみたい、
古くから伝わる伝統野菜を楽しみたいなど、
再度注目を集めて栽培されているキュウリです。
[八町キュウリ]
■八町キュウリの特徴
・ずんぐりむっくりした形
一般的なキュウリと比べると、果長は約17~20センチと短く、
ずんぐりむっくりした形をしています。
また、緑色が薄く、ブルーム(イボ)があるのが特徴です。
・皮が薄く甘みのあるキュウリ
八町キュウリは、皮が薄く、種が少ないのが特徴で、
とても食べやすいキュウリです。
皮が薄いため、日持ちはしませんが、甘みがあり、美味です。
セキノキュウリという別名もあり、
新潟などからも八町キュウリを買い求める声も大きいです。
■八町キュウリの栽培のコツ
・土作り
植え付けの2週間ほど前に苦土石灰、化成肥料、堆肥を入れて良く耕します。
完熟堆肥を十分に施して、水もちの良い土作りを心がけます。
・植え付け
植え付けは、気温が18度以上になる4月中旬以降を目安に行います。
・支柱
植え付け後、支柱とネットなどを準備し、
キュウリのつるを誘引しながら伸ばしていきます。
まず親づるを伸ばし、親づるが支柱の上まで伸びたら摘芯します。
子づるは5節目までは摘み取り、それより上に出たものは2節で摘みます。
八町キュウリは、上記の支柱を立てる栽培方法の他、地這栽培も可能です。
この場合は、親づるを3~5節目で止め、子づるを2~3本伸ばします。
その後、10~15節で子づるを摘芯します。
孫づるはどんどん伸ばして構いませんが、葉が混み合ってきたら摘葉し、
過密にならないようにしましょう。
・水やり
雨天の時の水やりは不要ですが、
晴れている日は株元にしっかりと水を与えてください。
キュウリは水分を多く必要とするので、
植え付け前にビニールマルチをして乾燥対策を行っておくと良いでしょう。
・収穫
八町キュウリの収穫適期は、長さ約17~20センチ、重さ約160~200センチです。