モア
モアは、うどんこ病に高い耐病性をもったときわ研究所のキュウリです。
この品種は病気に強いだけではなく、果実の肥大スピードがとてもスムーズで、
初期からたくさんとれる、収量性の高いキュウリとしても知られています。
モアの特徴と栽培のコツは、以下のようになります。
[モア]
■モアの特徴
・果実
果実の大きさは、約22~23センチです。
普通のキュウリが、約21センチほどといわれることが多いので、
やや大きいはずですが、実際はほとんど変わらないといっても過言ではありません。
キュウリはとり遅れることであっという間に大きくなり、その分、
株への負担が大きくなってなり疲れするので、早めに収穫するのもメリットです。
じっくりと約22~23センチは待たずに、適度なところで収穫しましょう。
モアは色ツヤが良くて秀品が多く、袋詰めしてもきれいに果実が揃い、
見栄えの良い品種です。
キュウリ農家の方はもちろんのこと、直売所での販売を目指す方にもおすすめです。
・草姿
モアの草姿は中くらいで、葉っぱの大きさも中くらいです。
受光体制の良い草姿なので、しっかりと株全体が日光を浴びて丈夫に育ちます。
管理作業も行いやすい草姿で、栽培しやすいです。
・収量性
果実の肥大スピードは速く、なり始めから次々にキュウリがとれます。
初期から充分な収量が得られる点は、モアの最も魅力的なところです。
栽培の最低温度は約12度です。
12度以下にならなければ、順調に果実肥大するので低温下でも、
収量性抜群です。
・耐病性
モアはとくにうどんこ病に強く、薬剤の散布が軽減できる省力型の品種です。
減農薬栽培にも適しているので、薬剤散布の手間を出来るだけ軽減したい方や、
出来るだけ安心・安全な作物をつくりたいという方にも適しています。
■モアの栽培のコツ
・適作型
ハウス栽培に適しています。
・種まき
種まきの適期は、1月~4月、6月下旬~8月中旬まきが可能です。
必要であれば、加温をしますが、充分に暖かくなってからならば、
無加温でも栽培することができます。
・雌花着生率
主枝への着果率は、8月の種まきで約30パーセントほどになりますが、
1月からの春まきの栽培スケジュールでは、約60~70パーセントとなるので、
春まきのスケジュールがおすすめです。
側枝はほとんどが連続成りとなり、各節1~2つずつ果実をつけます。
・栽培の注意点
12月以降の種まきは、主枝への連続成りが低節位でも高いので、
主枝への着果は、必ず、9節目くらいにします。
モアは他のキュウリの品種と比べても、果実の肥大スピードが高いので、
必ず守るようにしてください。
また、モアは多収性品種のため、普通のキュウリ栽培よりも多く水と必要とします。
果形が乱れ、食味もおちてしまうことになりかねないので、
初期から適度に水を与え、乾燥下での栽培にならないようにします。
12度以下の低温になると流石に生育に影響が出るので、
極端な低温に晒さないようにすることも大切です。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方