マジカル1号
マジカル1号は、埼玉原種育成会のキュウリの品種です。
とくに褐斑病に強く、摘芯栽培の他、つる下ろし栽培にも適しています。
マジカル1号の特徴と栽培のコツについて詳しく紹介していきます。
[マジカル1号]
■マジカル1号の特徴
・草勢
マジカル1号は早生種のため、仕上がりが早いです。
茎は太く、葉は厚みがあり、黄化しにくい丈夫な株に育ちます。
栽培後期もしっかり草勢が保てるので育てやすく、
収量をあげやすい品種です。
・果実
果実の大きさは約21~22センチです。
約100グラムほどになるキュウリはまとまりが良く、きれいな円筒形になります。
果実の色ツヤも良好で、キュウリらしい青々としたみずみずしさ、
シャキッとした歯応えが感じられ、食味も優れています。
・収量
マジカル1号は早生種なので、果実の肥大が早いです。
栽培期間中、安定した草勢を保てるので長期間秀品多収となります。
・病害虫
草勢の衰えを感じさせない丈夫な株に育つので、
病気になりにくい品種と言えます。
とくに褐斑病に耐病性をもっているので安心して栽培できます。
・マジカル2号との違い
マジカル1号も2号も作りやすく、草勢の強い品種ですが、
マジカル2号の方がさらに丈夫に育ちやすい性質です。
■マジカル1号の栽培のコツ
・適作型
ハウス栽培に適した8月~翌年3月まきの品種です。
促成栽培、半促成栽培、無加温栽培、越冬栽培など、
多くの作型に適しています。
・台木選び
同じOS交配では、ゆうゆう一輝黒タイプ、オールスター一輝、アート一輝、
エキサイト一輝、FGY、ウルトラ南瓜、ウルトラG南瓜との相性が良いです。
尚、ウルトラ南瓜とウルトラG南瓜はブルーム台木となります。
・雌花率
適期にまいた場合の雌花率は約70~75パーセントです。
8~9月にまいた場合はやや低くなります。
・定植前のポイント
畝立てをしたあとは、充分に水やりを行い土を湿らせておきます。
マジカル1号は他品種と比較して、草勢が強めです。
その特性を生かすために、密植は避け、充分な株間をとってください。
・定植後のポイント
活着をスムーズに行うため、晴れている日には株元、
株まわりに水やりを行います。
ただし、まだ活着前の苗は弱いので手で水をすくって潅水するのがおすすめです。
・活着後のポイント
生育具合を見て水やりを行います。
生育が旺盛になりすぎて繁茂しない限り、水やりをしっかり行います。
・整枝のポイント
初期より強い草勢で生長していくので、側枝の果実の収穫期を迎えたら、
孫枝、ひ孫枝の摘芯・誘引を行います。
キュウリの味を活かして和え物に
・草勢の維持
キュウリ栽培は水分と肥料のバランスがカギとなります。
水分が切れても、肥料が切れても、キュウリは上手く育ちません。
水切れ、肥料切れのないように調整してください。
・冬の管理方法
マジカル1号の栽培はハウス栽培とは言え、真冬の栽培となります。
夕方から朝方にかけての気温はハウス内でも極寒です。
やや高めと思える程度の温度管理を行いましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方