クラージュ
クラージュは、株式会社 ときわ研究所のキュウリの品種です。
この品種はなんといっても、強い耐病性をもった品種であることが魅力です。
褐斑病とうどんこ病に強い他、べと病の発生も非常に少ないので、
栽培後半まで安定した収量を得られ、栽培期間を通して安定しています。
薬剤の使用を抑えたい方や、薬剤散布の手間を省きたい方にもおすすめです。
[クラージュ]
■クラージュの特徴
・果実
果実の大きさは約22センチほどです。
クラージュは秀品率も高く、色濃いツヤのある果実がたくさんとれます。
・草姿
葉は濃い緑色で中~小葉です。
受光態勢の良い草姿となるので、管理も行いやすく、丈夫な株に育ちます。
・収量性
果実の肥大スピードは速めで、初期から多収が見込めます。
また、樹ボケの心配は少ないです。
クラージュは暑さにも強い性質なので、夏の高温下においても、
順調にキュウリが大きくなり、尻細果などの奇形果の発生は少ないです。
・耐病性
褐斑病とうどんこ病に強い耐病性があります。
また、べと病の発生も少なく、薬剤の散布を抑えることができます。
草勢も良く、全体的に丈夫な株に育って病気にも強いので、
栽培後半になっても、安定した栽培が行えます。
■クラージュの栽培のコツ
・種まきの適期
種まきの適期は、1月~4月です。
また、7月~9月に種まきする作型もあります。
・一番果開花までの栽培方法
主枝の一番果の着果は、9~10節以降とします。
8節目付近より子枝を1~2本放任で伸ばして、
3本仕立てにする仕立て方がおすすめです。
主枝の摘芯は、だいたい15~17節程度でやや低めに摘芯を行います。
初期の低温で節間が短くなるようであれば、雌花の着果位置や、
子枝の発生位置は節間が伸び始めた節くらいからとします。
充分に節間が伸びて株が順調に育つまでは着果させたり、
子枝を利用しないようにしてください。
側枝の摘芯は、次の枝の発生を見届けてから行います。
摘芯を急いだり、強摘心にならないように気を付けてください。
・開花~収穫期の栽培方法
開花後の果実の肥大はとてもスピーディーなので、
主枝の果実の肥大がはじまる頃より、必ず子枝の生長点を3~4本確保します。
収穫がはじまったら、水切れに注意してこまめに水やりを行います。
収穫の中盤以降は、気温も徐々にあがるので温度管理に留意します。
急激な温度変化にも弱いので、気温をあげすぎないことはもちろんのこと、
カーテンなどでうまく調整して、急激に温度が変わらないようにしましょう。
・栽培の注意点
生育初期に窒素分が多すぎると、茎葉ばかりが茂り、
肝心の果実に影響が出たり、病気の助長を招くことがあります。
元肥は適量にして、足りない肥料は追肥として補います。
生育初期は地温と気温を充分に確保して、しっかりと水やりを行い、
初期から多収を目指しましょう。
収穫後半は放任枝を利用して栽培しますが、
繁茂しすぎないように、適度な摘葉を行ってください。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方