エテルノ
エテルノは株式会社 ときわ研究場のキュウリの品種です。
この品種は、低温期にとくに力を発揮するタイプの品種なので、
初期の生育がスピーディーで、はじめから多収が見込めます。
エテルノは、つる下げ栽培から摘芯栽培まで、適作型が広いのも魅力です。
他にはどんな特徴をもった品種なのでしょうか?
[エテルノ]
■エテルノの特徴
・果実
果実は約22センチくらいの長さになります。
それ以上大きく育てることも出来なくはないですが、これ以上大きくしても、
食味や果形を損ない、株の負担になるためおすすめ出来ません。
エテルノはお尻にかけて細くなったり、逆に太くなったりしてしまう、
果実の肥大に関する栽培トラブルの発生が少ないです。
栽培期間を通して果実の形が安定しています。
また、色ツヤもとても良いです。
緑色の果実の色合いも非常に濃いグリーンで、ツヤツヤです。
果肉は良く締まり、歯ごたえを感じる食感が楽しめる美味しいキュウリです。
・草姿
果実と同じく色濃い葉はとても肉厚で、丈夫です。
枝はゆっくりと確実に発生するので、通風性と採光性に優れています。
株の蒸れや日光不足は病害虫予防の観点からみても非常に大切です。
エテルノはつる下げ栽培に適している品種ですが、
初期に丈夫な株の基礎をつくってしまえば、摘芯栽培も可能です。
・収量性
開花スピードと肥大スピードがとても良いので、初期より多収が見込める品種です。
また枝の発生が良いので、栽培期間を通して収量に差が出にくいのも魅力的です。
■エテルノの栽培のコツ
・適作型
ハウス栽培に適した品種です。
つる下げ栽培に適していますが、初期に丈夫に育てられれば、摘芯栽培も可能です。
・種まきの適期
種まきの適期は、9月頃~翌年の3月頃までです。
加温して栽培していきます。
・植え付けの注意点
植え付ける際は、充分に潅水し、天気の良い地温18度の環境に定植します。
定植後も、最低15~16度くらいを維持して根の活着を促します。
根が活着する本葉7~8枚くらいまでは水不足にならないように注意します。
また、苗がまだ弱いので手で水やりをやさしく行うのがおすすめです。
・活着後の注意点
主枝の着果率は、9月まきの場合は20~30パーセント、
11月~2月まきにすると70~80パーセントになります。
側枝の着果率は高く、1~2つずつ果実がなります。
主枝の着果は、10節以上からとします。
初期に高い収量を得られるように、それ以上で着果させるようにします。
また、一番果の肥大が見られるまではゆっくりと育てることが大切です。
・整枝や摘心
主枝は16節以内で摘芯します。
主枝の節数は少ない方が丈夫な側枝が発生するので、安心です。
側枝に着目して栽培管理をすると、安定した草勢を維持できます。
子枝は1節目で止めることを基本とし、中段付近で子枝の放任枝を2本、
孫枝の2本の計4本を放任側枝として残して管理していきます。
・栽培の注意点
主枝一番果の着果位置は無理せず、定植後の活着など、
初期の株を丈夫にすることを第一として、管理していきます。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方