アドミラル
アドミラルは、株式会社ときわ研究場から出ているハウス栽培用のキュウリの品種です。
株式会社ときわ研究場は、キュウリの育成を主としている種苗メーカーのため、
家庭菜園用、プロの農家用とさまざまなキュウリが育成されていますが、
アドミラルはその中でも果焼けが少なく、収量性の高いつくりやすい品種です。
アドミラルの特徴と育て方のコツをご紹介します。
[アドミラル]
■アドミラルの特徴
・果実
果実の長さは約21~22センチで果実の色は色濃く、
ツヤがあって、形が良く秀品率を高められます。
また、果焼けの発生も少ない品種です。
・果焼け
果焼けとは、ハウス内の温度が急に上がることで、果実が結露し、
そのまま湿度だけが下がると皮が縮み、避けて果実が割れてしまうことです。
くもりや雨の日が続くと、果実の皮も弱くなるので発生しやすくなります。
また、急激に温度があがったことで果実が結露し、
そのあと湿度が下がることで発生しやすくなるため、
ハウス内の湿度が急低下しないような工夫をすると良いです。
通路に散水するなどして、ハウス内の湿度をある程度保ちましょう。
くもりや雨の日は加温や換気をするなどして、
ハウス内が蒸れないようにし、果実の結露を防ぎます。
・草姿
草勢は中くらいです。
子枝、孫枝ともに安定して発生するので丈夫な株に育ちます。
・収量性
果実の肥大がスムーズなので、初期から後期まで、収量が安定しています。
全くとれない月もあれば、たくさんとれる月もあるといった収量の波が少ないので、
安定した収量を得られます。
・耐病性
褐斑病とうどんこ病に強い耐病性があります。
べと病に関してもやや強いので、薬剤を最小限に抑えることができます。
■アドミラルの栽培のコツ
・適作型
ハウス栽培専用の品種です。
・種まきの適期
種まきの適期は、1月~9月です。
栽培開始時の気温によっては、加温が必要なこともあります。
・台木
台木には、「ぞっこん」、「ときわパワーZ2」、「ときわGT-Ⅱ」が適しています。
・栽培のポイント
果実の肥大がはじまる頃から水やりの量を少しふやします。
また同時に追肥をはじめ、こちらも定期的に行っていきます。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方