ときわ節成
ときわ節成は、株式会社 ときわ研究所のキュウリの品種で、
ハウス栽培用の節成りキュウリです。
果実の色味が色濃く、光沢のあるツヤツヤとしたキュウリがとれます。
太陽の光を浴びてピカピカと光るキュウリは秀品率も高く、
とても美味しそうなのが、目でも感じられます。
ときわ節成の特徴と栽培のコツをご紹介しましょう。
[ときわ節成]
■ときわ節成の特徴
・果実
果実の大きさは、約22~23センチとやや大きめのキュウリです。
サイズは大きいですが、円筒形で果実の揃いは良く、見栄えが良いです。
とくに色ツヤが良くて、色あせないので、市場価値も高く、
販売向けに栽培される方にも向いています。
色ツヤの良さは、高温期や低温期でも変わらず、シモフリや、
条線の発生も見られません。
・草姿
葉は濃いグリーンで、肉厚です。
葉柄が立っているので、スッキリした草姿となり、太陽の光を浴びやすいです。
主枝への着果が多いわりに側枝の発生も良いので、
生育後半、低温期に差し掛かっても、安定して枝が良く伸びます。
■ときわ節成の栽培のコツ
・種まきの適期
種まきは1月~3月まき、7月上旬~8月初旬まきが適期です。
・元肥
ときわ節成は生育が非常に良いので、元肥は肥効を考え、
即効性のものよりも、有機質肥料を中心とし、じっくりと効かせるようにします。
バランス良く施肥するのがポイントです。
・定植、活着までの水やりのポイント
定植する苗は、やや若苗の本葉2.5~3.5枚くらいのものにします。
本葉6枚程度になる頃が活着の目安ですが、しっかりと活着するまでは、
しっかりと株元を中心に潅水を行います。
・活着後の注意点
活着後は水やりを減らすのが一般的ですが、極度に乾燥させると、
根が上手く伸びないので、適度に潅水することも必要です。
過度に乾燥させすぎないように注意しましょう。
・水やり
一番果の肥大が見られたら、通常通りの水やりにシフトしていきます。
成り癖がつく前に多くの水やりを行ってしまうと、茎葉ばかりが茂ってしまうので、
注意してください。
・追肥
一番果の収穫を目安に、1回目の追肥を行います。
2回目以降の追肥は、2週間に1度くらいを目安に行います。
主枝から収穫することが多くなるので、初期の追肥は少々こまめに行います。
・仕立て方
子づるは1節目で止めます。
なり癖をつけるために、子づると孫づるはその節の雌花の開花直前を待ち、
そのあとで摘み取ります。
孫枝以降はほぼ連続着果なので、1本~2本残すように心がけます。
混みすぎるようになったら、摘葉を積極的に行います。
・温度管理
初秋は病気になりやすいので、換気することもあると思いますが、
果実肥大に影響がない程度の換気にとどめます。
午前中は28~30度を目標とし、午後は15度以下にならないようにします。
最低温度は、12~13度くらいです。
夜間においても、12~13度以下にならないように注意してください。
また加温装置を利用する際は、13~15度を目安にすると良いです。
最低夜温よりも少し高くすることで、果実の肥大を促しやすくなります。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方