できすぎなるなる
できすぎなるなるは、2018-2019年のキュウリの新品種です。
この品種は、ナント種苗株式会社より発売されている品種で、
名前から推測するに、「なるなる」の後継品種にあたるキュウリです。
[できすぎなるなる]
■できすぎなるなるの特徴
・多雌花性
できすぎなるなるは、一般的なキュウリにしては珍しい、
多雌花性という特性をもったキュウリの品種です。
雌花率は春の種まきで、主枝90パーセント以上、秋の種まきで70パーセントほどで、
1~2割の確率で同じ節に2~3の雌花がつくこともあります。
これによって、収量がかなりふえます。
なるなると比較すると、収穫本数は、約1.9倍にもなるのだそうです。
・果実
果実の大きさは、約15~18センチのミディサイズです。
一般的なスーパーで見かけるキュウリとは少し短いので、
収穫時に間違えないようにしてください。
果実は非常にみずみずしく、パリッとした食感が楽しめ、食味に優れています。
サラダに漬物に、いろいろ工夫して楽しめそうです。
・耐病性
うどんこ病、べと病、ZYMV(ウィルス病)に耐病性をもった、
複合耐病性の品種です。
できすぎなるなるも新品種ですが、近年出てくるキュウリの品種は、
複合耐病性をもったものが多く出てきているので、安心して育てられます。
できすぎなるなるは、その中でも、とくにうどんこ病に強い耐病性をもちます。
キュウリ栽培の病気といえば、うどんこ病と一番に出てくるほど、
かかりやすい病気なので、強い耐病性があることは大きなメリットです。
・節間が短い
節間が短く、葉のサイズも一般的なキュウリに比べて小ぶりなので、
管理作業がしやすい草姿をしています。
■できすぎなるなるの栽培のコツ
・栽培スケジュール
ハウス栽培、トンネル栽培、露地栽培、抑制栽培に適応しています。
多くの作型に対応した品種なので、環境に合わせて栽培を進めやすいです。
ハウス栽培の場合の種まきは、まだ寒い2月の下旬頃に行います。
その後、3月下旬に定植させ、5月頭~6月中旬頃まで収穫できます。
トンネル栽培の場合の種まきは、それよりも少し遅い3月中旬頃です。
定植は4月中旬頃で、5月中頃~7月上旬頃まで収穫できます。
抑制栽培の場合の種まきは、7月中旬頃に行います。
夏真っ盛りの種まきとなるので、8月上旬には植え付け、
9月上旬~11月の頭まで収穫できます。
最も多くの方が挑戦することになるであろう露地栽培の場合の種まきは、
充分気温が上がった4月上旬頃です。
5月上旬に種まきし、6月上旬から7月下旬まで収穫できます。
また、6月の頭に種まきを行ってずらして栽培する方法もあります。
・収穫の注意点
なるなるなど、一般的な長さ約20センチほどのキュウリ栽培と比較して、
やや早生種に属するので、できすぎなるなるは、とり遅れに注意しましょう。
家庭菜園で楽しみ、出荷などを考えていない場合は、
やや早どりを心がけると、長く結果的に収量をふやすポイントにもなります。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方