ミニキュウリ、次々となって面白い!
キュウリを育てていると、茎に小さなぶつぶつができたり、
凸凹になったりすることがあります。
こういった症状が出るととても不安になりますが、
原因は一体何なのでしょうか? ご紹介していきます。
[キュウリ 茎にぶつぶつ]
■キュウリ 茎にぶつぶつが出る理由
キュウリの茎にぶつぶつとしたものができ始めると、
何かの病気ではないかと心配になりますが、
実は病気以外の原因も考えられます。
また、人によって「ぶつぶつ」の定義が異なるため、
同じ「ぶつぶつ」という表現を使っても、
実際に見るとまったく異なる場合もあるのです。
キュウリの茎にぶつぶつができるとは、
どのような状態で、何が原因なのでしょうか。
・発根しかけている
キュウリは、つるから根を出すことがあります。
挿し木をすると発根して、次の苗を作ることができる場合もあります。
特に、つるが地面に接地していると、そこから根が出ようとして、
つるの表面にぶつぶつができます。
細胞が根となって出てこようとしている状態なので、
ぶつぶつはあまり大きくなく、小さいのが特徴です。
地這い栽培のキュウリは、つるの下にヨシズやスダレ、敷きワラなどを敷いて、
つると地面が直接触れないようにしておくと、根が出るのを防ぐことができます。
空中栽培(立体栽培)をして、上につるを誘引している場合もで、
株元付近でつるが下がって地面に触れていると、
根が出やすい場合があるので注意します。
トップの画像のミニキュウリ、つる割病で枯れました
・つる割病
キュウリがかかると厄介な病気の中に、つる割病というものがあります。
文字通り、症状が進むとつるが縦に割れる症状が出ます。
つるの内側にある維管束と呼ばれる部分が褐変、硬化するため、
養水分の供給がうまくいかなくなり、生育不良となります。
養水分の供給がうまくいかなくなった部分は、徐々に弱って枯れていきます。
この時、つるの表面がデコボコに見えることがあります。
これは維管束が変異し、硬くなったことによって出ます。
つる割病にかかったキュウリのつるを切ってみると、
中が硬くなっているのが分かります。
つる割病は、土壌の中に原因となる菌が潜んでいるため、
連作することで菌の数が増え、感染の可能性が増えます。
感染に気付いた時には、もう対処できないので、予防に徹することが大切です。
連作はできるだけ避け、土壌消毒を行いましょう。
家庭菜園でも、太陽光を利用した熱消毒によって、
つる割病などの原因となる菌の数を減らすことができます。
夏すずみは、現在も実をつけています、
猛暑日に数回水切れさせたので老化を早めたかもしれません
・老化
つる割病と似たような凸凹ができていたとしても、特に問題がない場合もあります。
地上部の葉や実、つるなどに特に異常が見られない場合は、
つるの表面がデコボコしていたとしても、気にする必要はありません。
キュウリのつるは、よく見るとキレイな丸ではありません。
少し凹んだ部分がある場合が多いですが、病気などではないので心配は不要です。
また、古くなって木質化したようなつるは、表面の凸凹が目立つようになりますが、
これも病害虫の被害というわけではないので問題ありません。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方