キュウリ 成り疲れ

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キュウリ 成り疲れ

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所要時間 約 7分

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最盛期のキュウリ、花も多く実は形が良いです

 

 

キュウリは生長が早く、次々と実がなるので、育てて楽しい野菜です。
けれど、調子の良い状態が、いつまでも続くわけではありません。

 

キュウリが成り疲れを起こしてしまったら、
どのように対策すれば良いのでしょうか。

 

 

[キュウリ 成り疲れ]

 

 

■キュウリ 成り疲れの症状

 

キュウリの成り疲れとは、いわゆるスタミナ切れの状態です。
キュウリは次々と花を咲かせ、実をつけます。

 

最初は体力も十分にあるので問題ありませんが、しだいに調子を崩してきます。

 

成り疲れの主な症状は、生長点の伸びが悪くなることや、葉色が薄くなること、
それから曲がり果と呼ばれる曲がった状態に実が育つ症状があります。

 

これらの症状が出始めたら、成り疲れのサインです。

 

 

曲がり果は、成り疲れのサインです

 

 

■キュウリ 成り疲れ対策

 

キュウリはたくさんの実をつけるため、成り疲れを起こすのも納得できます。
けれど、できるだけ長く栽培を続け、多くの実を収穫したいと考えるのであれば、
成り疲れを最小限に抑えることも必要となります。

 

また、成り疲れの兆候が見えてきたら、すぐに対策をとることも大切です。

 

キュウリの成り疲れを軽減させたり、回復させるための対策をまとめました。

 

・スタミナのある株作りを
キュウリの成り疲れを軽減させるためには、
やはり普段からスタミナのある株作りをしておくに限ります。

 

キュウリは丈夫で育てやすい野菜なので、
適当に育てていても、意外と収穫できます。

 

けれど、水やりや追肥などを怠れば、成り疲れを起こす可能性が高くなり、
栽培が終了する時期も早まります。

 

キュウリは栽培初期から雌花をつけますが、
最初から実をつけて育てると、すぐに株が疲れます。

 

草丈が30cmくらいになるまで、5節~7節くらいまでは、
雌花を摘んで実をつけないようにします。

 

また、水やりや追肥は、キュウリを栽培する時の基本の管理です。
キュウリは水を好み、肥料が切れれば体力がなくなり、成り疲れを起こします。

 

また、肥料は水に溶けることによって、根が吸収できる状態となるため、
土を乾燥させすぎると、肥料を与えていても効きにくくなります。
日当たりと風通しが良い環境で育て、水やりと追肥も忘れずに行いましょう。

 

 

実をたくさんつけていると、キュウリの株がスタミナ切れします

 

 

・早めの収穫
キュウリの実は、若どりが基本です。
あまり大きくなるまで放っておくと、
種が育ったり皮が厚く硬くなるため、食味が悪くなります。

 

また、実を大きく育てるために、余計な体力を使うこととなり、
成り疲れを起こす原因となります。

 

生育ピーク時のキュウリは、実の生長もとても早いです。
一晩で巨大な実になることもあるので、
少し早いかなと思う大きさで、収穫しておくのがお勧めです。

 

・葉面散布をする
成り疲れの症状が出てきたら、液体肥料を葉面散布してみましょう。
追肥をきちんと与えていても、株が疲れて養分をうまく吸えなくなっていると、
成り疲れを起こします。

 

キュウリは葉からも養分を吸収できます。
葉面に液体肥料を散布することで、
根から吸収できなかった養分を補給することができ、
成り疲れを回復させる効果が期待できます。

 

・奇形果を摘む
成り疲れの症状として、奇形果があります。
家庭菜園では、自宅で楽しむだけなので、
形にはあまりこだわらない、という方も多いです。

 

けれど、曲がり果や先細り果などの奇形果も、
大きく育てるために体力を使います。

 

成り疲れを起こしているときに、余計な体力を使わせないようにしましょう。
奇形果と判断できる実は、早めに摘んでおきましょう

 

 

手当てをすると、栽培後半でも、また元気に結実するでしょう

 

 

・摘果する
奇形果を摘むだけでも、無断な体力消費を避けることができますが、
さらに体力を維持させ、株を再生させるのに有効な方法が、摘果です。
奇形果でない実を大きくするのにも、もちろん体力を必要とします。

 

少しもったいないように感じますが、ここで摘果をして体力を回復させることで、
後に再び、収穫することができるようになります。

 

・側枝を放任する
キュウリ栽培では、不要な側枝を摘み取るか、数節で摘心したりするのが基本です。
けれど、側枝を減らすと、その分葉数が減ることになるので、
株全体の光合成量が確保できません。

 

成り疲れを起こし、少し元気がないように見える株は、
側枝が発生してもすぐに摘んだり摘心したりせず、放任して葉数を増やし、
光合成量を多くするのがお勧めです。

 

草勢が回復したら、摘心するなどして様子を見ます。

 

■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方



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