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おいしいキュウリを育てるには、コツがあります
おいしいキュウリを育てるには元肥と追肥の質と与え方、
水やり、摘芯、収穫の見極め方が大切です。
キュウリは収穫開始前後で生育の仕方が変わります。
この時期の生育管理で収穫量と品質に格段の差ができます。
キュウリは収穫前までは生育が旺盛になろうとしますが、
生育の管理は抑制するようにします。
逆に収穫が始まったら実がつくことでキュウリに負担がかかり、
生育が抑制されますので旺盛になるように導き管理します。
ではキュウリの生育の管理はどのようにすれば良いのでしょう?
[おいしいキュウリを育てるには?]
1.元肥を適切に
キュウリの元肥は、適切に入れてください。
キュウリは他の野菜と違い、土の中の肥料濃度が高いと、
吸水量が減り葉がコンパクトになります。
ほとんどの野菜は肥料を減らすと生育が抑制されますが、
キュウリは肥料が減ると吸水量が増え、葉が大きくなります。
・地植えの元肥
堆肥 1㎡あたり3~4kg
苦土石灰 1㎡あたり120g
化成肥料を8-8-8を1㎡あたり150g~200g
・プランターの元肥
化成肥料(8-8-8)を10Lあたり10g~30g
苦土石灰を10Lあたり10g
キュウリの葉の長さが25cm前後、
横幅が26~28cm程度になるように管理します。
小さい葉の状態で収穫が始まってしまうと、
株に負担がかかり更に小さくなってしまいます。
収穫前まではこの状態を維持するように管理します。
2.追肥もしっかり
肥料切れを起こしてしまうと実の肥大が止まってしまいます。
また、キュウリの実に養分が行き渡らず、
品質が落ちてしまいますので追肥はしっかりと行います。
また追肥を行うことで土の中の肥料濃度を維持でき生育の管理ができます。
・地植えの追肥
使用する肥料は化成肥料(8-8-8)で良いです。
1㎡あたり60~70gを3回撒きます。
1回目 植え付けから1ヵ月後
2回目 収穫開始
3回目 2回目の1ヵ月後
・プランターの追肥
使用する肥料は化成肥料(8-8-8)です。
化成肥料10~20gを3回に分けて撒きます。
追肥の時期は地植え栽培と同じです。
1回目 植え付けから1ヵ月後
2回目 収穫開始
3回目 2回目の1ヵ月後
3.水やりを適切に
キュウリは他の作物と違って、
「水やり」よりも「肥料」を中心として生育の管理をします。
かといって水を与え過ぎないのもよくないので、
適度に水やりをするようにしてください。
>>キュウリの水やり
摘心でおいしい実を増やせます
4.摘心して良い実を育てる
キュウリのつるを摘芯することで果実がたくさん収穫できます。
たくさん収穫するためにも摘芯はしましょう!
また、生育初期はわき芽をとって親づるを伸ばしていきます。
わき芽かきの意味やポイント、やり方については後にご説明します。
5.若い実を収穫
キュウリは、実がすぐに大きくなるので早いうちから収穫します。
だいたい20cm程度で採りましょう。
また早めに収穫することで他の実に養分が回り、
樹が疲れずその後の収穫も良くなります。
■おいしいキュウリを育てるコツ
・肥料は多めでも肥料焼けを起こさないので多少多めでも良い
・葉の大きさに注意して生育を管理する
・収穫開始後は肥料切れをおこさないようにする
・摘芯をして良い実を育てる
・早めに収穫=若採りする
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 苗の選び方