キュウリは、実のほとんどが水分なので、水やりがとても重要です
キュウリの水やり方法は、やや特殊で、
特にキュウリの地植え栽培では、土の奥深くの地下水に、
繋がるよう深く密に根を張らせる必要があります。
[キュウリの水やり]
■地植え栽培の水やり
・植え付けの準備
キュウリの苗を土の深くまで根を張らせるため一度水やりを制限します。
そのために植えつける一週間くらい前に一度畝に水をあげます。
畝の深くまで十分に湿った状態にします。
この作業を行うと土深くにある天然水の供給源と畝の間が湿りを作り、
水やりを制限することによって、深くまで根を張らせることができます。
植え付ける前には土の表面が乾いている状態にしておきます。
・植え付け後の水やり
キュウリの苗を植え付けた後は根を土に活着させることを目的として水やりします。
水のかけすぎには注意して 株元に水をあげるのがコツです。
だいたい5~7日で根が活着します。
その後は上記のように、根を深くまで張らせるために一旦水やりを中止します。
期間は2週間くらいでしょうか。
こちらは目安ですので苗のしおれがひどくなる前に水やりを再開してください。
3日に1回程度の水やりにします。
水やりを 制限しすぎないようにすることがポイントです。
収穫が近づくと株の負担が大きくなり蒸散量が増加するので、
水不足を起こさないように気遣います。
雨の様子も見て水やりを行います。
*蒸散とは、植物が根から水を吸って葉から水蒸気となって出ることです。
■プランター栽培の水やり
地植え栽培と違ってプランターでは根を張る範囲が限られています。
しかしプランターでは水の与え過ぎ与え忘れには注意が必要です。
植え付け後は土の表面が乾いてきたら水を与えるようにしましょう。
土を軽く触って乾いている、土を少し掘って乾いている状態であれば、
水やりをたっぷりと行います。
■梅雨時の水やり
梅雨時にプランター用土が湿り続けるのは、
キュウリの株にとって居心地の悪い状態です。
過湿状態は、根を傷め生長を妨げます。
できるだけ排水性の良い用土で栽培し、
しっかり乾燥してから、水をたっぷりあげるようにします。
夏野菜は梅雨時に調子を崩すので要注意です
■真夏の水やりには注意
地植え栽培、プランター栽培ともに夏場の水やりは、
水切れしていないか、よく観察をして与えます。
特に夏の暑い時期では朝に水やりを行うのがキュウリの株にとって健康的です。
昼間に水を与えてしまうと土の温度が高い状態で、
水がお湯になってしまうので注意します。
■葉水を与える
キュウリの地植え、プランター栽培とも、葉水をあげると丈夫に育ちます。
晴天が5~7日以上続いたら、葉の裏に、霧吹き、ジョウロなどで、水をかけると、
萎れを防止し、ハダニなど害虫の発生を軽減できます。
*葉水とは、植物の葉に、ジョウロや霧吹きで直接水をかけることです。
植物は根だけでなく葉からも水を吸い込むことができます。
観葉植物やハダニの害にあいやすい植物は、
葉水で水分を補給し害虫を洗い流すことができます。
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