たんざわ
たんざわは、カネコ交配のキュウリの品種です。
ネット支柱栽培用の夏秋栽培に適したキュウリで、家庭菜園でも育てやすく、
美味しいとれたてキュウリを自宅でも味わうことができます。
ネット支柱栽培というと難しいように聞こえますが、
つるが伸びる性質のキュウリの栽培では非常にポピュラーな栽培方法です。
地這栽培といって、支柱やネットを使わずに地面に這わせてつくる栽培方法もありますが、
簡単なように見えて、病気になりやすいなどのデメリットもあり、
家庭菜園初心者の方には、迷わず、ネット支柱栽培の方をおすすめしています。
たんざわの特徴と育て方のコツをご紹介します。
[たんざわ]
■たんざわの特徴
・果実
たんざわは、果実約21~22センチの円筒形をしたキュウリの品種です。
果実の色合いも濃く、果形も揃ったブルームレスな美果です。
真夏の高温期になると、作物の品質がおちてしまうことが良くありますが、
たんざわは、色ボケ果やクズ果になってしまうことが少なく、無駄がありません。
その分収量も確保でき、家庭菜園の他、出荷にも適した品種です。
・耐病性
うどんこ病やべと病などの病気に強い特徴をもった品種です。
病気に強い品種はその分強健に育ち、管理作業の手間が省けるメリットがあります。
・草姿
濃い緑色の葉はやや小さめですが、厚みがあり、全体的な草勢も強い品種です。
とくに側枝の発生はとても旺盛で、1~2節は節成り性を発揮し、
成りもどり果実も多くできるので、栽培期間を通してとても収量が得られます。
イカとキュウリの炒め物
・食味
多収性の品種なので、キュウリを一度に消費できるような料理がおすすめです。
最近ですと、ごま油と塩昆布で味付けしたおつまみキュウリなんかが人気です。
そのほか、なかなか家庭では食べられることの少ない、キュウリの煮物や、
キュウリの炒め物などにもチャレンジしてみると良いです。
家庭菜園でつくった野菜ですが、とても見栄えの良い品種ですので、
家庭でとれたてを味わうのはもちろんのこと、おすそ分けにもおすすめです。
■たんざわの栽培のコツ
・適作型
ハウス無加温栽培、トンネル栽培、露地栽培、露地抑制栽培に適しています。
家庭菜園であれば、露地栽培が最も簡単です。
暖地にお住まいであれば、抑制栽培で育てるのがおすすめです。
・露地栽培のスケジュール
北海道や東北地方など、冷涼地での露地栽培の場合は、
4月下旬頃に種まきして、5月下旬に定植、6月下旬より収穫できます。
関東などの穏やかな土地では、4月中旬頃に種まきをして、
5月中旬頃に植え付け、6月中旬頃より収穫するスケジュールがおすすめです。
暖地では、7月頭くらいが種まきの適期です。
充分に気温があがるので、8月上旬頃には植え付けして、
その後20~25日ほどで収穫できます。
・秋キュウリの収穫
キュウリを収穫できる期間は短くなりますが、時期を少しずらせば、
秋どりすることもできます。
詳しくは、たんざわのパッケージを参照ください。
・主枝着果率
主枝への着果率は、約25~30パーセントです。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方